簪(かんざし)一

hidesun(英寸)

2010年12月09日 22:24


簪(かんざし、「髪挿し」の転訛)は、女性が髪を結う時に使う日本の伝統的な装身具である。

日本人女性の髪を飾った髪飾りのこと。特に江戸時代後期には様々な種類のかんざしがつくられ、髪を飾った。
簪の原材料には漆を塗った木(つげ、桐、朴、桜など)、金や銀をめっきした金属(近代では強度の面などから真鍮製が一般的)、鼈甲(べっこう)、絹のような広範囲にわたる材料から、最近はプラスチック(プラスティックにも様々な種類がある)も用いられる。飾り部分にはサンゴ、瑪瑙(めのう)、翡翠(ひすい)、水晶なども用いられた。珍しいものとしては縁起を担いでか鶴の骨で製作したとされるものまである。江戸時代初期の簪は現存しているものが品質・材質共に貴重なものであるため、稀少価値のあるコレクターズ・アイテムともなっている。中でも、明治初期のベークライトでできた簪は極めて珍重されている骨董品である。
英語では英: hair slide, Hair stickと訳されるが、上述のように日本の伝統的装飾具であるため英: Kanzashiでも通用する。
装着法には多くの種類や様式が存在する。 例えば芸者がどのような簪をどのように着けるかで、「通(つう)」や「粋人(すいじん)」など精通した遊び客には彼女らの地位が判別できる。
とくに花柳界の女性の間では日本髪の結い方や簪を装着する位置は着装者の地位や立場に準じる。 舞妓は、先輩である芸妓と較べて下がりのついた華美な簪を着用するが、階級が上がるにつれ立場に応じた髪型や簪へと段階的に変わっていく。

語源
漢語「簪」は中国で使用された髪留めを指す。簪という漢字の中にある牙に似たような字は、正しくは旡(サン)という字で、これは髪の毛の中にもぐりこむかんざしの形を描いた象形文字である。竹製の簪が多かったので、のち竹かんむりを加え、下に「曰」(人間の言動を表す記号)をそえて、簪(サン・かんざし)と書くようになったという。
男女ともに髪を伸ばす習慣のあった中国では、男性が地位・職種を表す冠を髪に留める為の重要な実用品でもあった。貴族は象牙、庶民は木製のものを使う。女性が用いた髪飾りは「簪」ではなく、「釵」(髪に挿す部分が二股に分かれた髪飾)「鈿」(金属を平たく延ばして切り出した細工物、前額などに挿した)と言った。また、「釵」の字も割に頻繁に女子の「かんざし」に当てられていたようだが、天保年間ごろには「釵」は殆んど駆逐されたものと思われる。
一方、和語「かんざし」はそもそも「髪挿し」に由来するとされ、上古の人々が神を招く際に頭に飾る草花が起源であったという。ただし、花を飾ったことから花を挿す=花挿し(かざし)が変化したものという説もある。『源氏物語』「紅葉の賀」で光源氏が白菊を冠に飾った場面で、当時の「かんざし」の様子が見ることが出来る。この習俗は現代でも葵祭の「葵のかざし」に残る。
「簪wikiより」

「MilkyHouse」
公演のご案内


場所  江戸吉原SIM
日時  12月19日(日)
演目
・デモンストレーション 花魁道中(みるきー舞姫)
21:40~22:00
・万華鏡 
22:00~23:00
・みるきー舞姫
23:00~24:00
場所 http://slurl.com/secondlife/EDO%20Yoshiwara/69/195/21 
和文化