hidesun(英寸)
2011年01月14日
22:19
八塩折之酒(やしおりのさけ)
【大神より】
スサノオがヤマタノオロチを退治する際に用いた酒。 『古事記』や『日本書紀』の中で最初に現われる酒がこの八塩折之酒です。
高天原での暴虐がたたり、中つ国へと追放されたスサノオであったが、そこでアシナヅチとテシナヅチ、そして娘のクシナダと出会う。元々クシナダには7人の姉がいたが、毎年一人づつヤマタノオロチに食われてしまい、もうじきクシナダも食われてしまうのだという。スサノオはクシナダを妻にするのと引き換えにヤマタノオロチを倒すことを約束する。
テシナヅチとアシナヅチに非常に強い酒を造らせ、それを8つの瓶に入れクシナダを櫛に変えてスサノオはヤマタノオロチを待つ。クシナダを食いにきたヤマタノオロチは、良い香りのする酒に誘われてそれぞれの瓶に首をつっこんで飲み始めた。しかしいかにヤマタノオロチと言えど八塩折之酒の威力には勝てず、たちまちのうちに酔っ払ってしまう。
そこを狙ってスサノオはアマノハハキリにてオロチの首を撥ね、尾を引き裂いて退治したのであった。
原材料は、少なくとも米ではなく木の実などを用いた酒であるらしい。八塩折とは「さまざまな木の実で何度も繰り返す」という意味であるため、おそらくは醸造を幾度も幾度も繰り返した酒で仕込んだ酒なのだろうといわれている。ちなみに、日本で一番最初に米を用いた酒はコノハサクヤヒメが造った天甜酒だといわれている。コノハサクヤヒメが噛んで唾液と塗した米を醗酵させた口噛み酒であるとの事。
【
Japan Graffiti sakai1574 SIM内神社 : 大神稲荷 】
撮影場所:
大神稲荷