夏越しの大祓式

hidesun(英寸)

2011年06月01日 21:23


夏を越すにあたって、日常の生活で知らず知らずのうちに付いてしまった罪穢れなど良くないものを祓う事で、心身を清め、明るく元気に生活を送れるようにとの願いを込めて、古来より行われてきた神事です。起源は七世紀ごろではないかと言われています。遺跡から、木製の祓の人形が出てくることもあるそうです。

【 Japan Graffiti sakai1574 大神稲荷 】

大祓式では大祓詞を奏上します。
大祓詞は平安時代に作られた法律の細則「延喜式」の中にある祝詞です。一般には、それを少し変えて神社庁が出しているものを用いています。

大祓詞(おおはらえのことば)は、神社だけではなく、密教などのお寺や修験者などにも広く唱えられてきました。前半は神話の世界を語り、「…ふとのりとごとをのれ」で終わります。後半は「かくのらば…」から始まり、祓戸の四神によって祓い流されていく様子をリズミカルに表現しています。解釈も様々で深く読むと難解ですが、お経と同様、唱える事で、威力を発揮するものと考えられています。

大祓人形(ひとがた)は形代(かたしろ)とも呼ばれます。身に付いた様々な不要なもの(知らず知らずのうちについてしまった罪や穢れ)を人形の移して、水に流したり焚き上げたりします。雛人形のもとの流し雛も同じ考え方です。紙の人形で頭や肩をなでて、祈念を込めて三回息を吹きかけて、移します。


古来の神道的な考えでは、人は本来善なるものと考えます。災いは身に付いてしまった不要なものが引き起こすと考えますのでそれを祓うことで、本来の魂が輝きを取り戻すと考えます。

祓えつ物(はらえつもの)として布を差し出し、切り裂いて祓います。少し詳しくなりますが、「祓い」には上記の身に付いたもの取り払う意味の他に、犯した罪の代償を払うという意味もあります。神前に絹や木綿の布を差し出し、代償を払うことが、古来より行われてきました。古くは、古事記で乱暴を働いたスサノヲ命が、祓えつ物としてたくさんの物と自分の髭と爪を差し出しています。

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【 みるきー舞姫睦月公演 奉納舞 】

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