浴衣

hidesun(英寸)

2011年07月15日 21:21



浴衣(ゆかた)とは和服であり長襦袢を着用せず素肌の上に着る略装。

【 MilkyHouse 着物 朝顔 画像

「 着物の歴史 」
平安時代の湯帷子(ゆかたびら)がその原型とされる。湯帷子は平安中期に成立した倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)によると、内衣布で沐浴するための衣とされている。この時代、複数の人と入浴する機会があったため汗取りと裸を隠す目的で使用されたものと思われる。素材は、水に強く水切れの良い麻が使われていたという説がある。
安土桃山時代頃から湯上りに着て肌の水分を吸い取らせる目的で広く用いられるようになり、これが江戸時代に入って庶民の愛好する衣類の一種となった。「ゆかた」の名は「ゆかたびら」の略である。



「 現代の浴衣 」
浴衣はもともと白地の木綿を藍で染抜くのが原則で柄も大胆なものが多かったが(右図参照)近年では洋服のようなデザインが好まれつつあり、華やかな色合いと柄のものなども多くなっている。生地も浴衣本来の木綿ではなく、麻を混ぜたものやポリエステルなどを用いたものも多い。
浴衣の多様化によってかつては一目瞭然であった浴衣以外の着物との境界は極めて曖昧になっており、柄によっては単の着物として着用できるものも現れている。近年、女性用ではミニスカートのように裾が膝より高いタイプも存在する(ただし正式な和服ではなく、あくまでコスプレ的な意味合いが強い)。
現代の日本の生活で浴衣が多く着用されるのは、主に花火大会・縁日・盆踊りなどの夏の行事である。日本舞踊や演劇などの稽古着として使用されることもある。
日本独特の風習として旅館やホテルに寝巻きとして客用の浴衣が用意してある場合が多いが、多くは簡略化されたものである。温泉宿やそれに類するホテル等では、備え付けの浴衣を着用したままで館内施設を利用したり、外出したりすることは問題ない。しかし、一般的なシティホテル等では、着用して室外に出ることは認められていない。
外出用として作られた浴衣は色鮮やかで、下駄が生じる音も好まれるため、祭り・温泉とも華やかな雰囲気になるとして好まれる場合が多い。デパートや商業施設、観光関係やサービス業の従業員などが、夏の制服として着用する例も多くなった。
またレストランや遊園地・テーマパーク、スポーツの試合などでも、夏に浴衣を着用して入場すると特典がある施設が増えており、都市部の夏の外出着として定着している。
最近では温泉街や祭りなどを鮮やかにするため、みんなで気軽に浴衣姿になってもらうため「旅館で宿泊客に浴衣と下駄を貸し出したりプレゼントする」「観光施設で浴衣を貸し出し、着付けのサービスもする」等のキャンペーンも多く、浴衣が一種のリゾートウェアとなっている。
和服のなかでは比較的安価であることから別誂えの反物を染めて歌舞伎役者などが贔屓への配りものとすることも多かったが、最近ではこうした風習も徐々に少なくなりつつある。角界にはまだかろうじて、関取が自分の名前の入った浴衣生地を贔屓筋や他の相撲部屋に贈るという風習が残っている。もちろん、自分の気に入った柄でオリジナルな浴衣を仕立てる力士もある。ちなみに関取か否かを問わず現役力士は浴衣が夏の正装であり、浴衣を着ずに外出してはならない規定がある。
乞巧奠(きっこうてん)の慣習と織女祭に因み、日本ゆかた連合会により7月7日が「ゆかたの日」と制定されている。
着付も普通の和服に比べて比較的安易でかつ安価であることから、民族衣装として手頃なお土産物や通販などで外国人にも人気がある。そしてもちろん、日本人に現在も愛され続ける伝統文化の一つである。
【 浴衣wikiより 】

※ 場所 : MilkyHouse本店

【 みるきー舞姫 2011年夏公演告知動画 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube
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