八朔

hidesun(英寸)

2011年08月12日 20:13


八月の和の行事・しきたり

八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のこと。別名「たのみ」の節句ともいいます。

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「たのみ」には、秋の豊作を祈願する「田の実」と、よく「頼み」ごとをする相手に贈り物をして繋がりを強めておく、という二つの意味がこめられています。
もともと八朔は、農家が田の神に作頼みをする日でした。田畑に供えものをし、採り入れたばかりの稲などを主家や知人などに贈って祝い、豊かな実りを祈願してきました。
「頼み」の風習のほうは町中で流行するようになり、それぞれが贈り物を交わすことによって祝賀と調和を表すようになりました。一方、武家社会で「頼み」の節句という意味合いを併せ持つようになったのは鎌倉時代あたりからで、主従関係を強めるための「八朔の祝い」と称する贈答が盛んに行われるようになりました。
江戸時代に入ると、この日に徳川家康が初めて江戸城に入ったとされ八朔は重要な式日になりました。諸大名や直参旗本なども白帷子の盛装で登城し、将軍家へ祝詞を申し述べる行事が行われました。
また、江戸吉原では、八朔に遊女たちが白無垢の小袖を着て。客席に出たり、花魁道中を行ったりしました。

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京都祇園では、八朔には芸妓・舞妓らが盛装して、踊りや笛太鼓などの師匠、出入りの茶屋などへあいさつに回る古くからのしきたりがあります。


【 みるきー舞姫 2011年夏公演 告知動画 】

2011年8月21日(日)22:00開演 / 場所:ミルキーハウスSIM




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