春の彼岸

hidesun(英寸)

2012年03月16日 21:21


春分の日を中日としたその前後7日間。雑節の一つ。始めの日を「彼岸の入り」、中日を「彼岸の中日」、終わりの日を「彼岸の明け」という。この間に、お墓参りをしたり、先祖の霊の供養をする。


彼岸とは元来仏語で煩悩を解脱した境地をいいますが、かかる彼岸に達するには専心仏道に精進しなければなりません。在家の人々は、ひまが無いからある期間だけでも彼岸を求めさせようとしたのが、彼岸会の起こりで春分及び秋分は太陽が真西に沈むので西方極楽浄土を求める便宜としてこの時期を選んだらしくこの期間は、諸寺は仏事を修し説法などを行って、俗家でも「ぼた餅」「五目すし」などを作り仏に供養し、祖霊を祭り墓参などを行います。 
彼岸は、此岸から彼岸(現世から浄土の理想の世界へ)へを意味します。今も、その風習が続いています。春分の日(彼岸の中日)の前後3日づつ計7日間をお彼岸といいます。春の中日は、昼夜の長さが同じであり、また、太陽が真西に沈むからだという説もあり、仏教の中道の考えに基づくからだとも言われています。



春には牡丹餠(ぼたもち)、秋は御萩(おはぎ)と季節の植物を呼び名にした食物を先祖にお供えするようになったと云われてれています。大阪では四天王寺の西門が真西に太陽が沈むため極楽浄土の東門にあたるとされ、多くの人たちが彼岸の中日に夕日を拝むため集まってきます、いまも、その風習が続いています。



和の暦