萌黄色

hidesun(英寸)

2012年10月10日 21:09


芽吹いたばかりの草木の色(萌黄色)



萌黄(もえぎ、萌葱)とは鮮やかな黄緑色系統の色。春に萌え出る草の芽をあらわす色で、英語色名の春野の緑を意味するスプリンググリーンに意味的にも色的にも近い。



黄緑色を表す代表的な伝統色名です。春になって萌え出でた若葉のような冴えた黄緑色です。モエギは春の木の葉が萌え出る印象を表す萌木、黄の感じのある萌黄などともかかれ、平安文学にもしばしば登場します。萌黄は当時から若者の色とされ、「平家物語」などにも萌黄威しの鎧は若武者に用いられ、貴婦人の表着や打衣などにも使われました。やはり、浅緑と同様に春の色とされ、紅や紅梅との配合例もよくみられます。江戸時代の萌黄は木綿に染められた色で、本来の色より濃くなっています。



平安時代を通して若者向けの色として愛された。今昔物語には浮気者の舎人に腹を立てた妻が萌黄や紅の衣装を着て若い令嬢を装い夫を騙す話があり、平家物語には十八歳の貴公子平敦盛が萌黄縅の鎧を着て戦地に赴くくだりがあります。



大神稲荷神社 南門付近
http://slurl.com/secondlife/JAPAN%20GRAFFITI%20Sakai1574/150/122/33


伝統色