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2013年02月26日

ありがとう

神でも、強大な力を持っていても、孤独を感じないなどということはないんだ。
勝ったと思われた直後、アマテラスは常闇ノ皇の手に掴まれ全ての力を奪われます。
神の力を示す隈取りや神器も消え、ただのオオカミの姿になってしまった。
絶体絶命の窮地に届いたのは・・・相棒イッスンの声でした。




【 Reset ~ 「ありがとう」バージョン 】


アマテラスに語りかける声に続いて聞こえてきたのは旅の中で出会ってきた者達の声。
ツバキから始まり、サザンカ、ムシカイ、フセ姫、タマヤ、竹取翁、ミカン爺、ミカン婆、スズメの親分と子分、クシナダ、スサノオ、オキクルミ、オトヒメ、イッシャク……





「ここは一つ、みんなで力を合わせて大神サマのご機嫌取りと行かねェか?」
ちょいと手を合わせて心の中で感謝の気持ちを捧げるだけでいい。
「みんなの心が届いたらお天道サマも機嫌を直して顔を出し、浮世をあまねく照らしてくれらァ!」
「だって大神アマテラスさまは・・・ポカポカ陽気がご身上のお調子者なんだからなァ!」
アマテラスはあたたかいやつですから。
「聞こえてンなら返事しろィ、この毛むくじゃらァ!」
皆の祈りが光となり、アマテラスの体に吸い込まれていく。
光が弾けると、そこにあったのは全盛期の力を取り戻した大神の姿でした。



縋るだけの神頼みではなく、感謝する心が闇の中のアマテラスを支える柱となった。
『ありがとう』という曲名が端的に表しています。
アマテラスの力の源は、人々の神への感謝の気持ちや信仰心。  


Posted by hidesun(英寸) at 20:55Comments(0)和ゲーム

2013年02月25日

別れの時

箱舟ヤマトに乗り込む前に相棒イッスンとの別れ




【 別れの時 】



イッスンは、もともと優れた絵の才能があり、それゆえ天道太子。
神の威光を人々に知らしめ、信仰心を集めて神の力を高める伝道師に相応しいと期待されていた。
その分厳しく指導されることに嫌気がさして故郷を飛び出した。
そんなイッスンが大神アマテラスに同行するようになったのは、全ての筆業を目に焼き付けるため。
筆神を全部取り戻し、筆しらべを心に刻んだ今となっては一緒にいる必要はない。
神たるアマテラスやそれに匹敵する力の持ち主、常闇ノ皇との戦いなんて雲の上の話。



住む世界が違いすぎる。
そう告げて去りゆくイッスン。彼を追いかけるアマテラスに抜刀し、「来るなってンだ!」と叫ぶ。
「天への道を歩む資格のある者しか乗り込むことが出来ないからねぇ。ユーのチケットなんて最初からないんだよ!」
というウシワカの言葉にムッとして乗り込もうとした彼は見えない壁に阻まれる。
乗り込む道が消え始めたためアマテラスは飛び乗り、イッスンは転落。
ウシワカのかける言葉が珍しく重い。

「人生何事も覚悟」
「結果はどうあれ、覚悟を決めるか決めないかで人生の価値は決まる。そんな価値ある人生を……ユーもたくさん見てきたはずだよ」

顔を上げたイッスンの胸に去来するのは、おそらく冒険の中で出会った人々の決意。
ヒミコ、オトヒメ、スサノオ、クシナダ、疾飛丸、忠拘ハヤブサ……他にも多くの人々が当てはまります。
とうとう扉が閉まり、ヤマトが飛び立つ。
イッスンとの別れを受け入れられず、振り返ったり身を乗り出したりするアマテラ......

  


Posted by hidesun(英寸) at 19:01Comments(0)和ゲーム

2013年02月24日

本当の強さ

「そこで凡人と英雄が別れるのだ」



【 本当の強さ 】


青鈍色に光る剣を見て、ようやくオキクルミは己の過ちと本当の強さに気づくのでした。
「剣を振るう己の心が曇っていては、カムイの守護神たる宝剣クトネシリカが光ろうはずもない」
「俺はこの剣で国を護るどころか、身近な命さえ守ろうとしていなかった!」
己のなすべきことを悟った彼は格好いい。
状況を把握し、適切な行動をとってみせる。頼もしい存在です。
カイポクの言葉やサマイクルの態度からすると、彼の性格や行動は元々このような感じだったのでしょう。国を護ろうとする想いが暴走しただけで、本来は英雄に相応しい器だった。



【 勇者オキクルミ 】


オキクルミとアマテラスのツイン遠吠えにも燃える! 想いが共鳴している。
「今度こそ奴らを仕留めてやる。我々の力を合わせてな!」
よく言った。それでこそ勇者。
神殿を進み、とうとう双魔神対オキクルミとアマテラス。
オキクルミとの共闘、時間を操る強敵、白野威の敵討ち、と燃える要素がてんこ盛り。
しかし、戦いの後は大きな犠牲――白野威の痛々しい姿に胸が詰まります。普段の画面では流血はありませんが、絵巻で紅い血が描かれています。神であっても、奇跡的な力を持っていても、どうにもならない局面がある。傷を癒す力が欲しいと願った場面でした。
こんな状態で過去に戻ってイザナギを助けた。 慈母たる強さや優しさを行動で示しています。




大神稲荷神社  


Posted by hidesun(英寸) at 19:42Comments(0)和ゲーム

2013年02月23日

女王ヒミコの悲しみ

「 何でヒミコ様は何もしてくれないんだ 」



【 女王ヒミコの悲しみ 】


不満を漏らしていた兵士は、自分たちが疑っている間も民を思い続け、妖魔王を討って平和を掴むため命を捧げたヒミコの行動を知って悔いていました。
彼女を信じられなかった自分を責めていました。
彼らの気持ちは何となくわかります。
自分が西安京の住人だったら同じように恐れや不安をヒミコにぶつけていたでしょうから。

彼女には民の声が届いており、動こうにも動けず苦しい思いを味わっていたのに・・・。
ヒミコは己の命を駒と見なし、死さえも計画の一部として妖魔軍の拠点を叩こうとした。
アマテラスもその覚悟を受け入れ、彼女の計略に従った。彼女が死ぬと知っていながら。
神に相応しく、プレイヤーに見えていない先まで見通している。反面、奇跡的な力を持つアマテラスでもどうしようもないことがある。 苦く、重い展開です。



「ヒミコ様が守った都をこれからは我々が守り抜く!」
「後継者も大事だけど一人一人が自覚を持つことが重要」
「平和を手に入れることも難しいが、維持することも難しい。だが、一丸となってやり遂げる」
「私達が元気に生活している姿がヒミコ様の望みなのだから上を向いて生きよう」
と前向きに生きていこうとしています。
今までは強い力の持ち主に頼る面があったのですが、「自分たちの手で」という意気込みを見せるようになりました。
自分たちの態度を反省し、問題点を自覚し、改善しようという姿勢が好ましい。
犠牲は大きかったけれど変わろうとしている。
平和を願ったヒミコの魂は確かに継がれています。




大神稲荷神社  


Posted by hidesun(英寸) at 18:45Comments(0)和ゲーム

2013年02月22日

クシナダを乗せて

クシナダの覚悟



【 クシナダを乗せて 】


『 十五夜の満月の夜 』
スサノオの苦悩と告白。
普段は見栄っ張りで己の腕をわきまえていないように見えますが、自分の力だけで解決したわけではないことや何者かの介入(アマテラスの助け)に気づくあたり、決して鈍いわけではない。

神の存在を近くに感じたからこそ、オロチを復活させてしまった責任や罪悪感がいっそう強まったのでしょう。
「神さまが・・・天道さまが我をずっと見ているろら! お前を絶対許さらいって・・・」
にはやるせない気持ちに。
アマテラスはそんなこと考えてないよ……。力を貸してほしいと思ったにせよ、退治するまで許さないなんて思うはずがない。
自分を責める気持ちがあるからそういう風に考えてしまったんだろうな。
そんな彼に、生贄に選ばれたクシナダのかけた言葉が印象的。
「あなたはそんな弱虫じゃない」
「神さまが戦えって言うなら・・・それはあなたしか頼りがないからよ」
「私、信じてるから。あなたが来てくれるって信じてるからね!」
オロチの元へ向かおうとするクシナダ。
伝説の酒は自棄になったスサノオが飲み干してしまったが、彼女が丹精込めて造った酒は残っている。
オロチを酔わせる事くらいできると意気込んで走っていきます。



『 クシナダを乗せて 』
オロチの元に向かおうとするクシナダに追いつき、イッスンが無謀だと告げる。
それでもクシナダは考えを変えようとしない。
生贄が逃げれば村の人間が殺される。だが、それが理由で行くのではない。
「皆が悲しみながら生きていく世の中はもうたくさん。私の生涯を懸けたお酒で悪い怪物をやっつけてやるんだから!」
自分でもバカだとわかっていても止まるわけにはいかない。
「人に胸を張れるのはお酒だけなの!」
だから行く。
彼女の決意に対しアマテラスがとった行動は、背中に乗せることでした。


  


Posted by hidesun(英寸) at 20:39Comments(0)和ゲーム

2013年02月11日

RESET

ただひとつ願いがかなうのなら 昨日の自分に「 さようなら 」
変わらない想いがあるのならば いつか桜の下で



大神を最後まで遊んだ人の中で、この曲の印象はすごく強く、この歌詞から「覚悟」が伝わってきます。
見事に最後を締めくくってる曲だと思います。


大神 (Okami) RESET






堺SIM 大神稲荷神社

  


Posted by hidesun(英寸) at 00:15Comments(0)和ゲーム

2013年02月10日

スカイ・クロラ

ショーとしての戦争を生きる日常の中で、僕は出逢った、君に。



「キルドレ」呼ばれる年をとらない若者たちが、戦闘機のパイロットとして戦いながら生きる意識を変化させていく姿を描く。澄み渡る蒼穹の中を時にあがき、時に愛を求めながら飛ぶキルドレの若者たちは、そのまま生きづらい現代社会で彷徨する現代の若者たちと重なっていく。キャラクターの心情は淡々と描かれる一方、空中戦のスピード感は圧巻。プロペラ機がまるで生き物のように縦横無尽にスクリーンを飛び交う。



前線基地・兎離洲に配属されてきた函南優一。戦争請負会社ロストック社に所属する彼は、戦闘機のパイロットである。優一の前任者は、仁郎という者だった。なぜか優一は、その前任者が気になってしょうがない。
兎離洲の基地には、女性司令官の草薙水素がいた。優一にとって同僚となった土岐野は、水素にまつわる数々の噂を披露する。かつては彼女も優秀なエース・パイロットであったこと。妹の瑞季は、実は娘であること。その父親が、前任者の仁郎であること。そんな仁郎を、水素が銃で殺したらしいということ……。ロストック社に所属する優一たちは、永遠に歳をとらない「キルドレ」だった。



安定した社会の中で、市民に平和を実感させるための戦争ショーを演出するロストック社は、ラウテルン社との空撃戦を繰り返し、優一もそのコマのひとつに過ぎなかった。昼は戦闘機に乗り、夜はダイナーで食事を楽しんで、つかの間の快楽を娼館でひたる優一と土岐野。変わらない日々を過ごす兎離洲基地のメンバーに、新たな隊員が加わった。そのひとりである三ツ矢碧は、優一に好意を抱く。しかし、優一はミステリアスな水素に惹かれ、水素もまた優一の存在を無視できなかった。



ロストック社とラウテルン社の戦争ショーは、さらに激しい展開が要求され、戦闘の途中で命を落とすものも少なくなかった。永遠の命を持つ「キルドレ」も、戦闘中の事故では姿を消すことになるのだ。やがて優一は自分が仁郎であり、水素は妻であったことに気がつく。そのとき彼は戦闘機に乗り、最強の敵であるティーチャーへと戦いを挑む。







激戦の末、優一は破れた。そんな彼の帰還を仲間たちは待つ。ただ、待つことしかできなかった。そしてある日、兎離洲基地に戦闘機が舞い降りる。新たな戦闘員は、生まれ変わった優一だった。「キルドレ」、それは終わりなき命。



スカイ・クロラ The Sky Crawlers 予告編




  


Posted by hidesun(英寸) at 20:22Comments(0)アニメ

2013年02月09日

アップルシード

舞台ははるか未来の西暦2131年、世界を壊滅状態に追い込んだ非核大戦直後の時代



※ キャラクターや設定の各所にギリシア神話由来の名前が使われています。




第五次大戦後、国家や情報網は破壊され尽くし、デュナンとブリアレオスは廃墟となった無人都市を転々としながら流浪の日々を送っていた。他にどれぐらい人間が生き残っているのかも分からない状況の中、突然来訪した若い女性・ヒトミによってオリュンポスへの移住を持ちかけられる。最初はこの誘いを疑う二人だったが、警察官 (SWAT) として復職できる望みから、オリュンポス入りした二人を待っていたのは、戦後世界とは信じられないほど、清潔かつ高度で豊かな都市だった。



人類がついに建設した理想郷・オリュンポスでは、人口の半分を人為的にコントロールされて生まれた人間、バイオロイドが占め、人間同士の無用な衝突を避ける緩衝剤として機能しており、人間とバイオロイドの関係性が精妙に描かれている。デュナンとブリアレオスは“ゲスト”としてオリュンポスで暮らし始め、やがて特殊部隊の隊員として“復職”する。



しかし理想郷に見えたこの都市も、人の業を脱することはまだ出来てはおらず、様々な問題を抱えていた。戦争の後遺症とも言えるテロリズム、オリュンポス行政院と立法院の対立、他国との駆け引き、ライフサイエンス解禁によって科学技術が人や社会の在り様にまで干渉する。2人は都市を巡る様々な思惑や陰謀に巻き込まれていく。

劇場版 APPLESEED予告


  


Posted by hidesun(英寸) at 15:57Comments(0)アニメ

2013年02月06日

秒速5センチメートル

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか



2007年に公開された日本のアニメーション映画作品。 監督は新海誠。

秒速5センチメートル
作中では「桜の花びらの落ちるスピード」の事



「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されています。

1. 桜花抄(おうかしょう)
東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。しかしその約束の日、関東では大雪となった。当初の予定は列車の遅延で大幅に狂い、時間だけがただ残酷に流れていく…。貴樹と明里の、再会と別れの1日を時間経過と共に描く。



2. コスモナウト
種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメートの貴樹に恋をしていたが告白できずにいた。しかも卒業を控えながら自身の進路についても決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことが出来ないというスランプに陥っていた。そんな折、貴樹が卒業後は東京の大学へ行くと知った花苗は、再び「波の上に立つことができた」そのとき、自身の想いを貴樹に告げようと決心する。



3. 秒速5センチメートル
貴樹は高みを目指そうともがいていたが、それが何の衝動に駆られてなのかは分からなかった。ただひたすら、仕事に追われる日々。3年間付き合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、彼にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった…。一方、明里は…。大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作。





【 秒速5センチメートル 予告 】


  


Posted by hidesun(英寸) at 23:00Comments(0)アニメ

2013年02月03日

LOVERS

house of flying daggers



~牡丹坊の戦い~
中国・唐の時代。国政は腐敗し、反政府組織が乱立していた。中でも朝廷をおびやかす存在であったのが、最大勢力・飛刀門。
その重要人物が牡丹坊に踊り子として潜入しているとの情報を、捕吏の劉(アンディ・ラウ)がつかむ。踊り子の名は小妹(チャン・ツィイー)。生まれつき目の見えない娘であった。客になりすました捕吏の金(金城武)が騒ぎを起こし、機をみて乗り込んだ劉は、小妹の非をとがめて逮捕を言いわたす。女将(ソン・タンタン)の必死のとりなしで、小妹が上手に舞うことができれば許すことにした劉は、鼓打ちの舞を命じる。小妹は動じることなく、絶技をつくして華麗な舞を繰り広げるが…。



その後、突如として小妹が取った行動は、誰もが目を疑うものだった! あでやかに飾りたてられた牡丹坊が、今、修羅場と化す! 

~原野の戦い~
金と劉が酒を酌み交わし、小妹は獄につながれている。牡丹坊での彼女の振る舞いに、彼らは小妹を捕らえるだけの理由を得たのだった。



その晩、金が牢に忍び込み小妹を救い出す。実は、小妹と共に逃走し、劉と示し合わせて飛刀門の本拠地をつきとめる策略だったのだ。彼は随風と名乗り、飛刀門の味方であることを小妹に告げる。劉の放った朝廷からの追っ手が、二人のすぐ後ろに迫りつつあった。辿り着いた花の咲き乱れる草原で、二人は窮地に追い込まれる! 



~竹林の戦い~
二人は、霧におおわれた竹林の中にいた。どこまでも深い竹林を進む。次第におそろしい気配があたり一面を包み込んでくる。突然、鷹が獲物を狙うように攻撃が開始された。手に手をとって疾駆する二人。上空から次々と襲いかかる無数の追っ手。虚空を切り裂きながら竹槍が雨あられと降り注ぎ、金と小妹は絶体絶命の危機に陥る。



巨匠チャン・イーモウの下に再びアジア最高のスタッフ・キャストが結集し、美しくも苛烈な活劇絵巻が誕生した。『HERO』の根幹に描かれたものが思想や忠義であったとすれば、この『LOVERS』の核心を為すテーマは“宿命の愛”。金城武、アンディ・ラウ、チャン・ツィイーの三大スターが織り成す愛憎劇は、壮絶な活劇の魅力とあいまって、まるで詩歌のような崇高さを漂わせる。

【 House Of Flying Daggers 十面埋伏 Movie Trailer 】
  


Posted by hidesun(英寸) at 20:14Comments(0)洋画

2013年02月02日

英雄(HERO)

この国はまだ、 本当のヒーロー(英雄)を知らない。



中国映画界を背負う監督、チャン・イーモウが、素晴らしい芸術を生み出した。
今作は、紀元前200年の中国を舞台に、愛と復讐に生きた刺客たちの壮絶なドラマを描いた歴史超大作。謎の男、無名の語りが軸となり、何が真実なのかわからない複数の物語が入り乱れていく。

物語のパズルは、赤・青・緑・白と黒、それぞれの色で分けられ、その色彩が人間たちの感情を見事に表現していく。

衣の柔らかな質感、幻想的な色に見とれ、悲しく切なく、高潔なドラマに酔いしれてしまう。



後に始皇帝と呼ばれることになる秦王のもとに現れた1人の男。



無名(ジェット・リー)と名乗る男は、中国全土でも最強の暗殺者、長空(ドニー・イェン)、残剣(トニー・レオン)、飛雪(マギー・チャン)を討ち果たしたと語る。



秦王は、この知らせを聞いて無名に謁見を許す。暗殺者たちとの激闘を語るうち、一歩ずつ王に近づいてゆく無名。彼の胸中には、恐るべき思惑が秘められていた……。

【 英雄(HERO)日本版予告編1 】




【 英雄(HERO)日本版予告編2 】





その瞬間(とき)、すべてのヒーローが 過去になる。  


Posted by hidesun(英寸) at 20:02Comments(0)洋画