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2014年01月24日

刀語③



舞台となるのは「尾張時代」と呼ばれる中世の日本で、戦国時代から将軍家の天下統一までの流れなどは作品独自の経緯を辿っているが、おおまかな歴史や文化などは史実の江戸時代などに似ている。物語の原因となる「変体刀」が造られた戦国時代と、主人公2人の過去の因縁を作った奥州の反乱が起きた時期、物語の舞台となる反乱から20年後に大別される。



六兆年と一夜物語 【刀語MAD】 和楽器バンド

  


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2013年07月19日

刀語②

歴史とは人である。
つまり歴史とはきみである、
きみの知る歴史はすべて嘘だが
きみの知るきみは決して嘘ではない
真実だとか真相だとかまたは絶対とかそんな言葉は空想の産物だ
そもそも誰も信じていない。
きみがただ、きみであってくれますように










わたしは自分勝手で自己中心的で、復讐の事以外は何も考えることができず死ななければ治らないような馬鹿で、そなたをさんざん道具扱いした、酷い、何の救いもないような、死んで当然の女だけれど.... 


 それでも .....
 わたしはそなたに、惚れてもいいか? 









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Milkyhouse02-SIM 舞姫カフェ


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House02/168/182/23

Milkyhouse02-SIM 舞姫神社


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House02/248/103/23

大神稲荷神社


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Kyoto%20BAKUMATSU/49/212/22

みるきー舞姫 公演のご案内

日時 2013年7月21日(日)22:00~ (SLT6:00)




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2013年07月18日

刀語①

「尾張時代」と呼ばれる中世の日本で、戦国時代から将軍家の天下統一までの流れなどは作品独自の経緯を辿っているが、おおまかな歴史や文化などは史実の江戸時代などに似ている。物語の原因となる「変体刀」が造られた戦国時代と、主人公2人の過去の因縁を作った奥州の反乱が起きた時期、物語の舞台となる反乱から20年後に大別される。



【 登場人物 】




かつての戦乱の時代…。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った千本の刀の数こそが、戦局を大きく左右したという。幕府により国が統一されはしたが、幕府は四季崎の刀を恐れ「刀狩」を行い、988本までも収集した。しかし、残り12本こそが、988本を試験台にした完成形変体刀であることが判明する。







刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花は、姉の七実とともに不承島で暮らしていた。しかし、そんな平穏な島に、変体刀の収集を幕府から命じられた奇策士とがめが、幼少時に親を殺害した敵であるはずの虚刀流当主の力を雇うために訪れる。しかし、とがめは敵からの追跡を受けており、とがめの「金や名誉や倒幕などのためでなく、愛のために戦う剣士を雇いたい」との言葉により、完成形変体刀十二本を集める旅に出ることになる。





ノイタミナ版  オープニングテーマ
「拍手喝采歌合」
作詞・作曲・編曲 - ryo / 歌 - supercell
エンディング・テーマ
「言ノ葉」(第1話 - 第11話)
作詞・作曲・編曲 - Samfree / 歌 - ピコ


刀語CM 予告集


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Milkyhouse02-SIM 舞姫カフェ


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House02/168/182/23

Milkyhouse02-SIM 舞姫神社


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House02/248/103/23

大神稲荷神社


場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Kyoto%20BAKUMATSU/49/212/22

みるきー舞姫 公演のご案内

日時 2013年7月21日(日)22:00~ (SLT6:00)




  


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2013年07月17日

コクリコ坂から

東京オリンピックの開催を目前に控える日本。横浜のある高校では、明治時代に建てられた由緒ある建物を取り壊すべきか、保存すべきかで論争が起きていた。高校生の海と俊は、そんな事件の中で出会い、心を通わせるようになる。

タイトルの「コクリコ」はフランス語で「ヒナゲシ」を意味。



乗った船が遭難し、行方不明となった船乗りの父と、仕事のためにアメリカに渡ったカメラマンの母を持つ小松崎海は、母の留守中、小松崎家を懸命に切り盛りしていた。
そのころ、海たちが通う港南学園では、新聞部部長の風間俊と生徒会長の水沼史郎が起こす騒動によって、生徒と教師が翻弄されていた。突如として新聞部によって発表される「ミスター・ミス港南」、物理法則をめぐる風間と水沼の賭け、制服廃止運動をめぐる風間と水沼の対立…。こうした一連の騒動を海は冷ややかに見つめていたが、制服廃止運動の敗北の責任を風間が一身に負わされるのを見て、いつしか海は風間を擁護する声を上げるようになる。風間もまたひたむきな海にひかれ、2人は交際を始める。しかし、ある日、水沼は風間に海と交際しないよう忠告する。











さまざまな価値観が交錯する戦後の高度成長期を背景に、現代を生きることの意味を見つめていきます...。

【 コクリコ坂から 】予告1



【 コクリコ坂から 】予告2



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舞姫カフェ  場所
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House02/170/206/23






みるきー舞姫 公演のご案内

日時 2013年7月21日(日)22:00~ (SLT6:00)

  


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2013年05月19日

犬夜叉 珊瑚

妖怪退治を生業とする妖怪退治屋の少女で、退治屋の里では一番の手練れ。16歳。



奈落の陰謀により父や弟の琥珀を退治屋の里の人々を皆殺しにされ、更にその犯人である奈落に騙され犬夜叉たちを襲うが、誤解が解けたことで犬夜叉の仲間に加わる。妖怪退治の際には髪をポニーテールにまとめ、黒いボディスーツのような衣装に着替える。



弥勒のことが気になる様子だが、弥勒の浮気性な性格やセクハラ行為に呆れることも度々。それでも少しずつ二人の関係は縮まっていき、奈落を倒した後に祝言をあげた。3年後には弥勒との間に3人の子どもをもうけている。



飛来骨(様々な妖怪の骨を固めた巨大なブーメラン)が主な武器。他にも腰の刀や腕に仕込んだ刃、妖怪退治の際の装束には毒など色々な武器や道具を隠し持っている。雲母とはいつも一緒。邪気を感知できるが、邪気や妖術に対する耐性はほとんどない。戦闘時は冷静かつ論理的に状況を把握し、最短かつ合理的な解決策を好んで選択する(時には、感情に任せて後先考えずに突っ走る)。





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大神稲荷神社
http://maps.secondlife.com/secondlife/Kyoto%20BAKUMATSU/49/212/22

  


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2013年05月18日

犬夜叉 りん

野盗に親兄弟を殺され、言葉をなくした少女



犬夜叉との戦いで深手を負った殺生丸を介抱した。自らも鋼牙の手下の人喰い狼に殺されるが、天生牙によって生き返って言葉も取り戻し、以前よりも天真爛漫な明るい性格になった。殺生丸を慕って邪見や阿吽と旅に同行する。邪見のことも大切に思っている。アニメでは最猛勝に射された邪見を助けるために命懸けで千年草の実という毒消しを採りに行った。その際に地念児に会って千年草の実のありかを聞いた。地念児曰く「かごめのように温かい少女」。奈落に捕らわれた時に出会った琥珀とは同年代で同じような境遇から親しくなり、奈落側にいる彼の身も案じ、殺生丸が琥珀を殺してしまうのではないかと不安に思っていた。



旅の中で殺生丸が天生牙を鍛えるため冥界に行くときについて行くも、再び命を落としてしまう。天生牙は同じ者に対しては1度しか使用できないため、殺生丸には生き返らせる術は無かったが、殺生丸の母親が冥界に置き去られていたりんの命を戻したことにより息を吹き返した。



天涯孤独の身であるため、戦国の世で生き抜くことの厳しさも知っており、他人の畑を荒らして食料を調達するなど、逞しい一面もある。アニメでは狼にかみ殺された経験から狼恐怖症となっている。



奈落との戦いが終わった後、楓の村で人里にも慣れるように暮らしている。理由は犬夜叉曰くどっちでも暮らせるようにとのこと。





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大神稲荷神社
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2013年05月14日

犬夜叉 神無

奈落から生まれた「無」の分身であり長女 神無(かんな)



人間換算年齢10歳。妖気も気配も匂いも無く、妖気がないという性質から妖怪を滅する清浄な結界の中も自由に行き来ができる。見た目は幼い少女の姿。口数が少なく奈落に対して非常に従順で、他の分身たちとはかなり掛け離れている。いつも大きな鏡・死鏡(しかがみ)を抱えている。その鏡は魂を吸い取り、また攻撃を跳ね返す能力を持っているが、魂の容量には限りがありかごめの魂は吸い切れなかった。奈落を裏切り、魍魎丸に寝返ったようなそぶりを見せていたが、それすらも奈落の策略であった。



心や感覚もなく、恐れも痛みも悲しみも、相手の行動の意味すら理解できないと称されている。その一方で、自分の側を吹き抜けた風に亡き神楽を思い浮かべたり、アニメでは神楽が亡くなった花畑に赴いて彼女の扇子を拾い、それを湖に水葬するなど、最も長い付き合いであった妹の死を悼んでいた。内心では自由を渇望していた様子。
その後奈落の命令で鏡を開放させ、犬夜叉と戦った。犬夜叉は傷ついて無力になった神無にとどめを刺そうとはしなかったが、結局奈落の力によって自爆させられ消滅した。最期はかごめに「光が奈落を殺す」という言葉を残し、汚れた四魂の玉の中にある一点の光を見せた。




【 5分37秒後より 】






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2013年05月13日

犬夜叉 神楽

奈落から生み出された「風」の分身であり、次女



「風」にふさわしく自由になりたいと願い続けていたが、奈落に心臓を握られているため反抗を許されず、密かに心臓奪還を狙っていた。そのため犬夜叉の兄・殺生丸に度々接触し、奈落を倒すよう唆していたが、当初は利用するつもりで近付いた彼に、次第に惹かれていくようになる。



最終的に奈落に心臓を戻された直後に触手で貫かれ、心臓を瘴気に蝕まれてしまう。逃走し瀕死となった神楽は、彼女の死を感じ取って会いにきた殺生丸と再会を果たし、最期は殺生丸に看取られながら風となって消えていった。
殺生丸が天生牙で助けようとした数少ない人物の一人。


最期の瞬間に想い人に逢えた事を喜んで...







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2013年05月12日

犬夜叉 桔梗

戦国時代の巫女。武器は弓矢で強い霊力を持つ。



歩き巫女として全国を回り、黒巫女の椿からある種の呪いを受ける。
村に帰還した後は、妖怪退治屋から四魂の玉の浄化を託される。四魂の玉を狙っていた犬夜叉に惹かれていき、霊力が衰えていく。同時期に野盗鬼蜘蛛の看病をしていた。四魂の玉を使い、犬夜叉に会おうとしたが、犬夜叉に化けた奈落(鬼蜘蛛の邪念が生んだ半妖)に襲われ、致命傷を負う。その後四魂の玉を所持して暴れる犬夜叉に矢を放ち封印。生き延びることを望まず、四魂の玉と共に世を去る。



しかし50年後、自身の生まれ変わりである日暮かごめが戦国時代にタイムスリップし、鬼女・裏陶によって無理矢理蘇生し、怒りのままに裏陶を滅した。
蘇生後は感情をあらわにするようになり、犬夜叉と活動するようになったかごめを快く思っていない。映画では殺生丸に「生きる者全て恨んでいる」と会話している。紛い物の体であるため、死魂がないと体を動かせないため、死魂虫を召還するようになる。



因縁がある奈落に四魂の玉を渡し、四魂の玉の浄化をもって奈落を滅しようとしたが、白霊山で鬼蜘蛛の心を捨てた奈落に襲われ、瘴気に蝕まれる。一度はかごめによって修復されたが、奈落の怨念が強く、再び傷が開いてきたため、翠子の魂と同化し、四魂の欠片を持つ琥珀と共に行動するようになる。しかし奈落の蜘蛛の糸に汚され、霊力を失う。かごめの矢で霊力を取り戻した後、浄化した四魂の玉を奈落にぶつけるが、奈落の邪気に敗れ、最期は犬夜叉に看取られ、口付けを交わしながら二度目の死を迎えた。








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2013年05月11日

犬夜叉 時代を越える想い

劇場版 2001年(平成13年)12月15日より公開



由緒ある神社の娘で中学3年生のかごめは、15歳の誕生日に境内の井戸から戦国時代へタイムスリップすることが出来るようになり、その地で半妖の少年・犬夜叉の封印を解いたことから、彼と彼の仲間たち~子狐妖怪の七宝、不良法師の弥勒、妖怪退治屋の珊瑚、蚤じじいの冥加~と共に、あらゆる野望を叶える妖力を持つと言われる”四魂の玉“の欠片を探す旅に力を貸すようになっていた。



そんなある日、彼らの前に大陸の妖怪・瑪瑙丸が現れる。瑪瑙丸は、200年前、日本に攻め入って来た大陸の妖怪軍団の首領・飛妖蛾の息子で、犬夜叉の父に父を倒された怨みを晴らしにやって来たのだった。美少女妖怪・瑠璃と玻璃を使い、次々と犬夜叉たちの術を封じていく瑪瑙丸。やがて、彼の本当の目的が飛妖蛾のパワーを封印した御神木時代樹から吸収し、強大な妖怪になることだと知った犬夜叉たちは、果敢にも瑪瑙丸に戦いを挑んでいく。そして、一度はその戦いでかごめが戻れなくなることを懼れた巫女・桔梗によって元の時代へと帰されることになってしまったかごめも、犬夜叉と神社の御神木を通して時代を越えて想いを伝え合い、再び犬夜叉たちの戦いに参加。力を合わせ、瑪瑙丸の企みを打ち砕くことに成功するのであった。



犬夜叉 劇場版 時代を越える想い 予告





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大神稲荷神社



  


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2013年02月10日

スカイ・クロラ

ショーとしての戦争を生きる日常の中で、僕は出逢った、君に。



「キルドレ」呼ばれる年をとらない若者たちが、戦闘機のパイロットとして戦いながら生きる意識を変化させていく姿を描く。澄み渡る蒼穹の中を時にあがき、時に愛を求めながら飛ぶキルドレの若者たちは、そのまま生きづらい現代社会で彷徨する現代の若者たちと重なっていく。キャラクターの心情は淡々と描かれる一方、空中戦のスピード感は圧巻。プロペラ機がまるで生き物のように縦横無尽にスクリーンを飛び交う。



前線基地・兎離洲に配属されてきた函南優一。戦争請負会社ロストック社に所属する彼は、戦闘機のパイロットである。優一の前任者は、仁郎という者だった。なぜか優一は、その前任者が気になってしょうがない。
兎離洲の基地には、女性司令官の草薙水素がいた。優一にとって同僚となった土岐野は、水素にまつわる数々の噂を披露する。かつては彼女も優秀なエース・パイロットであったこと。妹の瑞季は、実は娘であること。その父親が、前任者の仁郎であること。そんな仁郎を、水素が銃で殺したらしいということ……。ロストック社に所属する優一たちは、永遠に歳をとらない「キルドレ」だった。



安定した社会の中で、市民に平和を実感させるための戦争ショーを演出するロストック社は、ラウテルン社との空撃戦を繰り返し、優一もそのコマのひとつに過ぎなかった。昼は戦闘機に乗り、夜はダイナーで食事を楽しんで、つかの間の快楽を娼館でひたる優一と土岐野。変わらない日々を過ごす兎離洲基地のメンバーに、新たな隊員が加わった。そのひとりである三ツ矢碧は、優一に好意を抱く。しかし、優一はミステリアスな水素に惹かれ、水素もまた優一の存在を無視できなかった。



ロストック社とラウテルン社の戦争ショーは、さらに激しい展開が要求され、戦闘の途中で命を落とすものも少なくなかった。永遠の命を持つ「キルドレ」も、戦闘中の事故では姿を消すことになるのだ。やがて優一は自分が仁郎であり、水素は妻であったことに気がつく。そのとき彼は戦闘機に乗り、最強の敵であるティーチャーへと戦いを挑む。







激戦の末、優一は破れた。そんな彼の帰還を仲間たちは待つ。ただ、待つことしかできなかった。そしてある日、兎離洲基地に戦闘機が舞い降りる。新たな戦闘員は、生まれ変わった優一だった。「キルドレ」、それは終わりなき命。



スカイ・クロラ The Sky Crawlers 予告編




  


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2013年02月09日

アップルシード

舞台ははるか未来の西暦2131年、世界を壊滅状態に追い込んだ非核大戦直後の時代



※ キャラクターや設定の各所にギリシア神話由来の名前が使われています。




第五次大戦後、国家や情報網は破壊され尽くし、デュナンとブリアレオスは廃墟となった無人都市を転々としながら流浪の日々を送っていた。他にどれぐらい人間が生き残っているのかも分からない状況の中、突然来訪した若い女性・ヒトミによってオリュンポスへの移住を持ちかけられる。最初はこの誘いを疑う二人だったが、警察官 (SWAT) として復職できる望みから、オリュンポス入りした二人を待っていたのは、戦後世界とは信じられないほど、清潔かつ高度で豊かな都市だった。



人類がついに建設した理想郷・オリュンポスでは、人口の半分を人為的にコントロールされて生まれた人間、バイオロイドが占め、人間同士の無用な衝突を避ける緩衝剤として機能しており、人間とバイオロイドの関係性が精妙に描かれている。デュナンとブリアレオスは“ゲスト”としてオリュンポスで暮らし始め、やがて特殊部隊の隊員として“復職”する。



しかし理想郷に見えたこの都市も、人の業を脱することはまだ出来てはおらず、様々な問題を抱えていた。戦争の後遺症とも言えるテロリズム、オリュンポス行政院と立法院の対立、他国との駆け引き、ライフサイエンス解禁によって科学技術が人や社会の在り様にまで干渉する。2人は都市を巡る様々な思惑や陰謀に巻き込まれていく。

劇場版 APPLESEED予告


  


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2013年02月06日

秒速5センチメートル

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか



2007年に公開された日本のアニメーション映画作品。 監督は新海誠。

秒速5センチメートル
作中では「桜の花びらの落ちるスピード」の事



「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されています。

1. 桜花抄(おうかしょう)
東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。しかしその約束の日、関東では大雪となった。当初の予定は列車の遅延で大幅に狂い、時間だけがただ残酷に流れていく…。貴樹と明里の、再会と別れの1日を時間経過と共に描く。



2. コスモナウト
種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメートの貴樹に恋をしていたが告白できずにいた。しかも卒業を控えながら自身の進路についても決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことが出来ないというスランプに陥っていた。そんな折、貴樹が卒業後は東京の大学へ行くと知った花苗は、再び「波の上に立つことができた」そのとき、自身の想いを貴樹に告げようと決心する。



3. 秒速5センチメートル
貴樹は高みを目指そうともがいていたが、それが何の衝動に駆られてなのかは分からなかった。ただひたすら、仕事に追われる日々。3年間付き合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、彼にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった…。一方、明里は…。大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作。





【 秒速5センチメートル 予告 】


  


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2012年11月25日

巴里華撃団

フランスで頻発する怪事件の解決のために組織されたのが「巴里華撃団」であり、その隊長として大神に白羽の矢が立ったのである。



華撃団の隊員は平時には舞台「テアトルシャノワール」にて様々なショーを行い、緊急時には霊子甲冑「光武F」を駆り怪人たちと戦うことになる。














サクラ大戦3 OP

当時としては画期的なCGによるメカと手描きによる人間のキャラクターが融合したオープニングアニメーション(担当はroduction I.G)が話題となり高い評価を受けた。因みにこのOPアニメーションには億単位の制作費が投入されている事も話題となった。
  


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2012年11月24日

少年陰陽師

この少年、晴明の後継につき



安倍昌浩は、稀代の大陰陽師安倍晴明(じい様)の末の孫で、陰陽師



時は平安。都には無数の妖(あやかし)が跋扈し、時には人間を喰らうこともあった。そんな妖を退治できるのは、式や呪いを扱う術士・陰陽師。 13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。



陰陽師としての資質は十分なもののまだまだ半人前な昌浩は、妖を見る力『見鬼』の才がなく、陰陽の道を諦めていた。
しかし突然出会った白い物の怪を『見鬼』の才のない自分の目の代わりにして、妖の調伏に向かうのだが。
昌浩は都を救えるか!? そして、一人前の陰陽師になれるのか!?

半人前の陰陽師が、都の闇を叩き切る── 

少年陰陽師OP 【 笑顔の訳 】
引田香織さんと梶浦由記さんのコラボレーション





大神稲荷神社 拝殿
http://slurl.com/secondlife/JAPAN%20GRAFFITI%20Sakai1574/150/122/33  


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2012年04月23日

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編

幕末の日本に最強の人斬りとして人々を震撼させた凄腕の剣客がいた。人呼んで「人斬り抜刀斎」。

原作の京都編をリメイクし、前後編で構成予定。2011年12月17日より前編『焔の獄(ホムラのオリ)』が劇場先行公開され、2012年3月21日にDVD&Blu-rayが発売。後編は2012年夏完成予定。本作では巻町操の視点で描かれている。



「人斬り抜刀斎」・・・彼は、新時代「明治」の幕開けとともに歴史の表舞台から忽然と姿を消し、その名は伝説と化していった。
それから10年、人を斬ることを自らに堅く禁じた抜刀斎は、その刀を決して人を斬ることのできない「逆刃刀」に持ち変え、流浪人・緋村剣心と名乗り、弱い立場の者を救い本当の意味での維新を成し遂げるため、東京の下町に現れる。
ひょんな事から女剣士・神谷 薫と出会った剣心は、薫が師範代を務める神谷道場に居候することになる。
その後、次第に剣心の人柄や生き様に共感する仲間たちが、彼の周りに集まり始める。
少年剣士の明神弥彦、熱血ケンカ屋相楽左之助などもたびたび道場に出入りし始め、剣心と一緒に様々な事件の解決に奔走することになる。無用な争いを好まぬ剣心ではあったが、剣心の最強伝説に挑み、最強の名を自らの手中におさめるべく剣心に戦いを挑む男たちが、剣心たちを付け狙う。果たして剣心は「殺さず」の誓いを破ることなく、仲間を守りながら生き抜いて行けるのだろうか…。


明治11年初夏。
大久保卿暗殺の黒幕である志々雄真実が企む「京都破壊計画」を阻止する為に、京都御庭番衆の頭・翁は先代の遺児・巻町 操に一つの任を与えた。かつて人斬り抜刀斎と呼ばれ明治維新を裏で支えた男、緋村剣心の探索である。


操は東海道を登り、想い人・蒼紫の消息を知るかもしれないその男を見つける。剣心もまた翁と同じ目的の為、京都に向かっていた。想像していた恐ろしい抜刀斎像と実際とのギャップにとまどいながらも操は道中を共にし、ついに二人は新月村で志々雄と対峙することとなる。今の腐った政府を壊し、新しい世の中を創るために力が必要だと言う志々雄を、剣心は否定する。 志々雄は一笑し、仲間の瀬田宗次朗に剣を握らせる。そして闘いの末、剣心は己の信念の象徴である逆刃刀を折られてしまう――。



映画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編 前編』予告編
  


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2011年11月08日

もののけ姫(3)

もののけ姫の思想


ギルガメシュ

『もののけ姫』制作に当たって宮崎監督が最も意識した物語がある。それは五千年にメソポタミアで書かれた人類最古の叙事詩『ギルガメシュ』である。
ウルクの王ギルガメシュは、親友と共に人間の世界を広げるためにレバノン杉の原生林を伐る。怒った半身半獣の森の神・フンババは、凶暴な姿になってギルガメシュを襲うが、ついには首を刈られてしまう。それを可能にした最強兵器こそ、金属―青銅の斧だった。神退治の代償として親友を失ったギルガメシュは、死の世界へと旅立つが、何の成果も得られず絶望の果てに故国に戻って来る。
ギメガメシュは、神を殺して人間だけの王国を作ろうとした己の傲慢さを恥じ、自然破壊や生命操作は破滅の道だと遺言して果てる。 この物語には、自然破壊と人間の破滅という現代的テーマが鋭く打ち出されている。宮崎監督は、ここに「自然と人間」という大テーマの普遍性を見たのではないか。金属の武器による神退治が破滅を招くという構造は、作品と深く共通する。五千年の時を越えた物語の共振とでも言うべきか。



照葉樹林文化

「自然」という概念は抽象的である。作中では様々な自然の形態を緻密に描き分けている。実は、これが判別出来ないと、作品のテーマを正確に把握することは難しい。
本来の「自然」とは、天然の「原生林」である。これは数千・数万年を生きた大樹が生い茂る暗く恐ろしい森である。当然人の手など遠く及ばない世界である。
一方、人の手が加わった田畑を含む「里山」や、植林された「二次林」は、明るく懐かしい森である。通常我々は、このような、人が作り換えた森も「自然」と呼んでいる。
 『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』など、スタジオジブリの諸作品では、後者の「自然」が繰り返し描かれて来た。今回は、これを突破して原生自然を描くという大挑戦を敢行している。かつての日本には、我々が知らない暗い原生林が広がっていたのである。その森を刈り尽くし、人口の自然や村や都市を作り上げて来たのが人間の歴史である。
太古の昔、日本の南半分は照葉樹林(クス・カシなど)が覆っていた。この照葉樹林地帯は、中国南部を経てヒマラヤ山脈の麓に至るまで広大なベルト地帯を形成していた。この地域には、風習・食文化・伝説・衣裳などに深い共通性があった。同じ原生林が良く似た文化を産んだのである。これを「照葉樹林文化論」として、民族を越えた日本人の根源に迫る学説を提唱したのが、中尾佐助氏であった。宮崎監督は、中尾氏の諸著作に深い影響を受けたと何度も語っている。
照葉樹林は、温暖な気候と豊富な水分を含む肥沃な土質の地にしか発生しない。その最大の特徴は、森の蘇生力である。いくら樹を伐っても砂漠化せず、人間が手を加えなければ、数十年で元の森林に戻ってしまうのだ。「産業や文明が崩壊した後に森になる」という『風の谷のナウシカ』以降の宮崎監督作品のイメージは、ここに原点がある。
「原生自然とそれを破壊する人間を描く」壮大な物語は、この照葉樹林文化論に着想を得たものと考える。神聖なシシ神の森は、堂々たる太古の照葉樹林であり、ラストの再生した森は明るい里山である。物語は、取り返しのつかない自然の変質(同時に人間の変質)を描いたものでもあるのだ。 なお、蝦夷の村の衣裳・風俗には照葉樹林文化の北端であるブータンの高地民を参照にしていることも興味深い。


縄文時代の生命倫理

宮崎監督は、縄文人のアニミズムに通底する独特の生命倫理を持っている。「人間はドブ川にわくユスリカの幼虫と同じ」と語る監督の生命観とは、動植物と人間の生命の重さを等価と見る一種の平等主義である。ここから、他の生物への礼儀作法を重く見る。つまり、動植物を殺して喰らい、環境と生態系をブチ壊して農耕と文明を広げるのが、人間の生来の「業」であるなら、せめて他の生命を奪う痛みや苦しみを味わって最小限度の被害に留める努力をしようと。どれほど人心が荒廃して政治が没落しようとも、この礼儀作法を貫くことで、自然環境との共生の展望を見い出したい―という願いである。それは、森の崇拝を文化の根源に据えていた縄文文化とその末裔たる山民への憧れでもある。
この観点から見ると、蝦夷の少年や山犬に育てられた少女が主人公であること、その風俗が森との共生の智恵に満ちており、人間の業を背負うに足る賢い人物であることなどがよく分かる。つまり、作中の人物たちの目線は、はるか彼方を見ているわけである。もし、彼らに対して、従来の宮崎監督作品にない親しみにくさを感じてしまうとすれば、それは自己の利害や即物的欲求にしか理解を示せない我々自身の問題でもあるのかも知れない。



「生きろ」のメッセージ

『もののけ姫』は、一見楽観的にも見える結末で幕を閉じる。しかし、その後の展開を予想すれば、すさまじく厳しい時代を迎えてしまうことになる。あの後すぐ、戦国時代に突入し、戦禍が各地に及ぶ。タタラ場争奪は熾烈化するであろうし、身分差別も激化する。火縄銃が登場し、石火矢ではかなわない。神々を失った獣は狩られ、森の破壊も各地で進むことであろう。蝦夷の村も無事とは思えない。アシタカとサンの共生に向けた必死の努力など、時代の渦に飲み込まれてしまうかも知れない。
これは、来るべき困難な二十一世紀ともよく符合する。人口増大と自然破壊による資源の枯渇は、早晩全人類的規模の危機をもたらすと言う。しかし、特別な処方箋はない。にも関わらず、宮崎監督は作品に「生きろ」と銘打ち、主人公にも「生きろ」と語らせている。どんなに困難な時代にも健やかであれと。それは、手近な終末観やニヒリズムに陥り、安易な憎悪や殺戮にカタルシスを求める凡百の映画とは、根本的に異なる楽観主義である。あらゆる惨禍も業も、「曇りなき眼で見つめ」なおかつ絶望せずに生きること。 宮崎監督は、アニメーション作家として蓄積した三十余年の経験と技術の全てを注ぎ込んで、次世代に力強いメッセージを伝えたのである。


【 もののけ姫 - 予告 - 】  


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2011年11月07日

もののけ姫(2)

もののけ姫 「神々の世界」


シシ神とディダラボッチ
太古の照葉樹林の森に棲む神々の頂点に立つ半身半獣の神がシシ神である。設定には「生命の生死を司り、新月に生まれ月の満ち欠けと共に生死を繰り返す」とある。逆に言えば「光満る満月に死ぬ」という意味か。とすれば、闇多き森(つまり原生林)にしか生まれない神とも解釈出来る。
ディダラボッチは、シシ神の夜の姿である。青白く輝く半透明の巨人である。唐草紋らしき文様が全身に見える。
シシ神は人間との抗争には超然たる傍観者である。自ら攻撃に出ることはなく、首を狙ったエボシの銃に芽を吹かせる程度である。しかし、首を刈られた後のディダラは、天を覆う巨大な闇となってドロドロの塊を振りまき、森を破壊しながら首を求めてタタラ場に迫る。
アシタカとサンの活躍によって、首を返還されたディダラは、朝陽を浴びて倒壊し、一陣の風と共に、砕けた破片が地下に浸透して一帯に緑が再生する。同じドロドロがシシ神の意志次第で、破壊も再生も生み出すのである。
しかし、もし人の手でシシ神に首を返還出来ず、自力で復活したとしたら、憎悪による破壊を続れて朝陽に果てたのか、あるいはタタラ場も原生林に覆われて、人間はこの地から追いやられてしまったかも知れない。アシタカとサンが命がけで尽くした礼儀が、シシ神の憎悪を消しタタラ場を救ったのだ。アシタカの呪いが解けたことも、同様に解釈出来る。シシ神は、共生の意志ある人間の行動を認めたのだ。
しかし一方では、朝陽を浴びて去勢されてしまったシシ神には、そもそも本来の力がなく原生林を蘇生するまでには至らなかった、という絶望的解釈も成り立つ。タタラ場と禿山を覆った緑は、言わば牙を抜かれた自然であり、穏やかで明るい「里山」であった。

神を殺して得た里山を「人間と自然の共生の象徴」と理解するのは簡単であるが、事はそんなに単純ではない。構造的には人間側に森の主導権が移ってしまったのである。原住生物たちにとっては「シシ神の死んだ」森で、君臨する神としてでなく、狩られる獣として暮らさねばならないのだ。しかし、アシタカは、それでも「共に生きよう」と訴える。それは、互いに礼を尽くし、生かし生かされる構造を保つという生命平等主義の立場である。それは余りにも厳しく困難な共生への道である。
 なお、ディダラボッチの伝説は全国各地にある。東京都世田谷区「代田」の地名は、ディダラがかけた橋に由来すると言う。

山犬・モロ一族ともののけ姫・サン

作中には、山犬神「モロの君」とその一族が登場する。
古来、山犬または狼を土地神として祀る風習は日本各地にあった。田畑を荒らす害獣を退治する智恵ある獣として慕われた反面、人間を襲う凶暴な獣として恐れられてもいた。西欧童話の狼が間抜けな悪役であるのに比して、日本では狼を高貴な神とする伝承が多い。
猪や鹿を獲物として来た山犬が、作中のように猪一族と険悪な関係なのは当然である。
もののけ姫・サンは、村から神鎮めの生贄としてモロに捧げられた。その原因は、おそらく人間による森林破壊であったろう。モロは、破壊の許可を求めるために赤子をよこした人間のエゴを蔑んだことであろう。しかし、にも関わらず、モロはサンに二足歩行と人語を教え、衣服・靴・装飾品を与え(作らせ)、入れ墨まで施している。これは何故か。
モロはサンを人間として育てたとしか思えない。ただし、憎き敵の現世の人間文化を与えず、自然との共生関係を保っていた縄文人の文化を与えたのである。サンの呪術的な土面や装束、食物・習俗などは、全て縄文人のものである。神は縄文人を認めていたのだ。
サンとアシタカの出会いは、北方と南方の縄文人の末裔同士の出会いでもあったのだ。

乙事主・ナゴの守と猪一族

冒頭タタリ神としてアシタカの村を襲ったのが、シシ神の森に棲む猪一族の長「ナゴの守」である。ナゴの守は、エボシ御前に鉛玉を撃ち込まれ、死の恐怖と闘い切れず、怨みの塊たるタタリ神と化したのであった。シシ神に与えられる安楽な自然死ではタタリ神となることはない。つまり、タタリとは、神が卑しい人間によって強制的に殺される立場に転落したことに対して抱く、やり場のない憎悪と恐怖が生み出す現象なのだ。
これは、人間が神をも殺戮出来る兵器を開発し、神の支配を覆す時代となったことに対する神の逆襲だが、高貴な心を捨てて凶悪かつ醜悪な破壊神と化したその姿は悲しい。
白内障を煩っている「乙事主」は、猪神信仰の盛んな鎮西(九州)を治める齢五〇〇歳の巨大な猪神である。エボシ・ジコ連合に対し、出雲・鎮西連合の猪族を率いて「猪突猛進」の特攻を敢行するが、悉く玉砕する。
この特攻に際し、猪たちの群は泥水に浸かって体をくねらせ、互いの体に泥の白丸を描く。これは、沖縄・宮古島の島尻部落に伝わる祭を原典としたものと思われる。ここでは神聖な泥水に浸かった男が、里に降りて幸福をもたらすと言う。その泥水を「ニタ(ニッジャ)」と呼ぶ。ニタとは、古来、猪が虱を取るために浸かる(「ニタをうつ」と言う)場所を指す言葉である。つまり、あの白丸は、神がかりの特攻のための隈取り化粧なのだ。

コダマ


作中には、「コダマ」と呼ばれる不思議な精霊の群が登場する。いわゆる山彦のことではなく、豊かな森に宿る「樹の精」らしい。人間に対する敵意はなく、アシタカには大変親しげである。 
これは、宮崎監督が木々の生命をヴィジュアル化したものと考える。森を破壊することは、莫大なコダマを殺すことにもなるのだ。作中のクライマックスで、まるでマリンスノーのように次々と死んで降り注ぐコダマたちは、森の生命の急速な衰退を物語る。人間中心主義の視点しか持たない私たちには、木々が伐り倒される映像よりも、擬人化されたコダマが殺されて降り注ぐシーンの方がはるかに生命の重さを感じてしまう。
ラストシーンで、破壊の爪痕残る森の深部には、一人ぼっちのコダマがいる。これは、森の生命がこれから復興するのか、衰退するのかは人間次第という暗示ではないか。
なお、大樹や森に生じる音の精霊を「コダマ」として信仰する伝承も、かつては日本各地にあった。

猩々

作中には、「猩々」と呼ばれる不気味な猿の一族が登場する。一族は、夜な夜なタタラ場周辺の禿山に出没しては樹を植えている。直接山犬族や猪族と共に人間と闘うことはせず、最後には絶望して森を去る。かつては「森の賢者」とも呼ばれていたそうだが、その容姿と赤く光る眼は異様で、地獄の餓鬼のようでもある。
猩々とは、古代中国の伝説上の怪物である。大型の類人猿であり、学術的にはオラン・ウータンを示す。日本にも古くから猩々の伝説があり、それによれば「全身赤毛で、人語を解し、酒が大好き」とのことだ。能にも「猩々」という演題があり、酒酔いを示す赤い面をつけて踊る。また、猩々の血で染めた「猩々緋」と呼ばれる赤い染物もあった。
ちなみに、「ショウジョウバエ」の語源は、「猩々のように酒に群がる蝿」の意味である。




【アシタカとサン】  


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2011年11月06日

もののけ姫(1)

映画 『もののけ姫』
猛烈な速度で駆け抜ける画面には、その隅々に至るまで、新しい歴史観、新しい民俗学・考古学的視点、そして生命の倫理が貫かれている。また、物語は緻密かつ重層的に構築されており、画面には直接登場しない組織や人物たちによる文字通りの暗闘が背後にある。「人間の世界」として、一つの異民族と四つの政治勢力が描かれる。そして、四つの勢力と対立する「神々の世界」がある。



人間の世界

●エミシの村
異民族とは、冒頭に描かれたアシタカの村、つまり「蝦夷」のことである。蝦夷は、大和朝廷との戦争に破れ、絶滅寸前の民である。物語ではアシタカ以外の民が、登場した他の勢力と関わることはないが、縄文人の末裔たる蝦夷は、基本的に森との対立関係になく、共生関係を保っていたと考えられる。
青森県の山内丸山遺跡の発見に明かなごとく、縄文時代の東北地方には日本最古の文明があった。縄文人は、「ナラ林文化」と呼ばれる山内の豊富な資源の採集、サケ・マスなどの漁撈、熊・鹿の猟などで食文化を形成し、様々な部族が共同体的小国を成していた。その根幹は、「我らは山に生かされている」という自然崇拝のアニミズム文化であった。蝦夷は、その血を引き継ぐ山の民であったと言われる。
一方、弥生時代に渡来人が南方で興した豪族国家は、武力制圧と共に水田稲作を食資源とする文化を各地に広めて行った。この動向は、大和朝廷成立によって更に加速し、東北地方侵略に至る。蝦夷の一部は従属・奴隷化し、一部は徹底抗戦を選択した。七七四年~八一一年に至る熾烈な三八年戦争の末、蝦夷の長アテルイはついに降伏し、斬殺された。
かくて蝦夷の残党は、山内深く隠れ里にひっそりと暮らすより他はなかった。そこには、古の因習や独特の文化が残っていたと思われる。宮崎氏によれば、アシタカは勇者アテルイの部族の末裔であると言う。

●エボシ御前とタタラ場の人々

人間の政治勢力の第一は、主要な舞台となるタタラ場の製鉄民たちである。エボシ御前率いる通称「エボシタタラ」は、城塞都市のごとき風貌の製鉄・加工プラントであり、俗世と隔絶された小国のごとき自治体といった印象である。これは当時実際にあった製鉄民の特権制度を膨らませた設定である。
タタラ製鉄とは、砂鉄から鋼塊を作り出す独特の製鉄法である。太古の昔から明治初期まで、タタラは日本の製鉄技術の主流であった。タタラで作り出された鉄は、世界的な貴重品と言われるほど高い純度と質を持っていた。
タタラ製鉄は、莫大な労力を要する作業であるため、数十人規模の大所帯による共同体を構成しなければ稼働出来なかった。また、武器・鎧・農具の元となる鉄は最大の必需品であるため、各地の大名や寺院が特権を与えて保護していたのだ。
タタラ製鉄の元は何より山である。まず、徹底的に森を伐って木炭を作る。同時に山を崩して、土を水と共にトヨに流し、水流で砂鉄を洗い出す。この為、下流域の農民は泥まみれの鉄砲水や山崩れの被害に合う。製鉄民は農民の敵であり、平地に住めないならず者の仕事とも言われた。「タタラ者」とは製鉄民の蔑称でもあった。
タタラ場では以下のような作業を行う。
まず「高殿」と呼ばれる特殊な建物の中で、木炭を焚き続けて地下まで地盤を乾燥させ、その上に粘土で炉を築く。ここで火を焚き、砂鉄と木炭を交互に振り入れる。この間、炉の左右に設けられた板踏み式の送風装置(「踏み吹子」と言う)を稼働させ、一五〇〇度前後の高温を保つ。これを三日四晩続けて、ようやく鉄塊(「ケラ」と言う)を取り出すことが出来る。この際、粘土の炉は壊す。
タタラがどれほどすさまじい重労働であるかは、以下の操業凡例に明かである。一回の操業で使用した砂鉄十九トン、木炭十五トン(基礎部乾燥には更に一五〇トン)、得られた鉄五トン。操業数回で山一つ消滅したと言う。
 物語は、タタラが最も盛んであった出雲(島根県)で展開されているが、実際に出雲の地形は製鉄によって著しく変化したと言われている。弥生時代に、日本の原生林が多く消失していることも、渡来人による製鉄の開始が原因と言われている。作中、タタラ場の周囲はすでに禿山となっており、更に伐り進む必要性を物語っている。
ところで、タタラ場には女人禁制の掟があった。タタラの神が女性なので同性を嫌ったとか、血(月経や出産など)を嫌ったとか諸説あるが、詳しくは不明である。エボシ御前は、これを真っ向から否定してタタラ場を女性の職場にしてしまっている。これは宮崎監督らしい創作だが、実際に室町中期までは、たくましい女性職人が活躍していたのだ。宮崎監督は、室町期の絵巻「職人歌合(『職人尽絵』とも言う)」に描かれた数十人の女性職人に注目し、その気風を学んだと言う。
 なお、作中のタタラ炉は実に巨大であり、吹子踏みも四日五晩続けると語られることから、出雲でも最大規模のタタラ場であったと分かる。このため操業人員・資材発掘・運搬人員が大量に描かれているのは当然である。
また、エボシタタラは、「天朝」の保護下にあり、「師匠連」から砲術プロ「石火矢衆」四〇名を借り受け、シシ神退治にあっては「唐傘」の指示も受けていた。ただし、これらの諸勢力とは、完全な友好関係ではなく、一時的な契約共闘関係であり、最終的には破綻する。一方、タタラの経営権を狙う「アサノ公方」率いる地侍たちとは敵対関係にあり、アサノの使者も撃退されている。

●天朝と大和朝廷
第二の勢力は、天朝(天皇)の大和朝廷である。南北朝の戦乱を経た室町時代において、朝廷の権威は衰退していたものの、職人たちの特権(自由通行権・免田給付など)を認めた「供御人制度」は健在であった。額面通りには、天朝の威光を借りることは、他者の侵略を退けることにもなるのだ。
天朝はジコ坊を通じてエボシ御前に密書を届けるが、直接登場はせず、書面の内容も不明である。察するに密書は「シシ神の首を刈ったならば、タタラ場の自治的経営権を認める」という類のものではなかったか。シシ神退治の計画は、単に「不老不死の力を得る」というまじない的意味だけでなく、台頭しつつあった戦国大名たちに朝廷の権威を知らしめるため、あるいは新兵器「石火矢」の威力誇示のためにも必要であったと考えられる。朝廷にとっては死活を賭けた一大計画であったのかも知れない。

●謎の組織・師匠連

第三の勢力は、謎の組織・師匠連である。
ジコ坊はこの一員であるが、僧侶らしい布教活動や修行とは無縁の術策士といった風貌である。配下に「唐傘」と呼ばれる戦闘指揮官、砲術士「石火矢衆」などの特殊部隊を従え、狩人や「ジバシリ」と呼ばれる山の民なども動員出来るネットワークを持つ。朝廷とは主従関係にあるらしく、「シシ神退治」に於けるタタラ場の指揮を任されている。
その実体を単純に推察すれば、「石火矢」を日本に持ち込んだ中国(明)か朝鮮の渡来人と思われる。深読みすれば、古代日本に製鉄技術を持ち込んだ渡来人(「韓鍛冶」)の末裔とも、朝廷に新型兵器の売り込みをアピールする「死の商人」とも、さらには朝廷をも闇で支配しようと画策していた陰謀集団とも考えられる。彼らの当面の目的も、「シシ神退治」の見返りとして、朝廷からエボシタタラの独占経営―兵器工場としての機能確保を任されることにあったのではないか。
なお、「石火矢」とは実在した世界最古の金属製銃器「手把鋼銃(ハンドカノン)」の和名である。中国では十四世紀頃、朝鮮では十五世紀頃から実用化されていた。着火装置は「指火式」と呼ばれ、小枝や棒で直に薬室に点火するスタイルである。何故か種子島の火縄銃伝来以前に日本に輸入された痕跡がなく、幻の銃とされている。作中の旧式石火矢は、中国に残されている最古の青銅製ハンドカノンを真似ている。
日本では戦国時代に新式石火矢が開発され、「国崩」「佛郎機」などの名で呼ばれた。これが、エボシ御前や女たちが使う薬室カートリッジ型銃(「子母式銃」と言う)に当たる。しかし、この新型は火縄の実用性にかなわず、ついに普及はしなかった。
宮崎監督の設定は、ポルトガルからの火縄銃伝来(一五四三年)以前に隣国から石火矢が輸入され、子母式銃まで作られていたという、現実性のある仮説に基づくものである。

●アサノ公方と地侍

第四の勢力は、これも本人が登場しない「アサノ公方」の軍勢である。おそらく下克上の成り上がり大名か、悪党の親玉侍であり、統率の取れない地侍たちを集めて仮の勢力を築いていると思われる。武器の源たるエボシタタラの経営権を狙っており、度々侵攻を試みているが、石火矢の威力の前に撃退されている。その新兵器強奪への渇望もあってか、最後にはエボシ御前と男衆の留守を狙って一斉攻撃を仕掛ける。
しかし、これは「シシ神退治」の情報漏洩抜きには考えられないタイミングの攻撃である。タタラ場の徹底した監視体制を敷いていたか、アサノと大和朝廷、乃至は師匠連が密通していた可能性が考えられる。つまり両者共謀の上、シシ神退治とエボシタタラ強奪を同時進行させる作戦だったのではないか。そう考えると、アサノ軍がシシ神退治に無関心であることもよく分かる。
各勢力が各々の野望に燃えて一時的な共闘・共謀を行うものの、やがて「昨日の味方が今日の敵」という泥沼的抗争へと至る。まさに血で血を購う時代である。 なお、戦国時代の尾張(愛知県)に「浅野氏」は実在している。



  
【 もののけ姫 (高音質) 】
  


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