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2011年02月08日

篳篥(ひちりき)

「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥(ひちりき)。

篳篥(ひちりき)は、雅楽や、雅楽の流れを汲む近代に作られた神楽などで使う管楽器の1つ。吹き物。「大篳篥」と「小篳篥」の2種があり、一般には篳篥といえば「小篳篥」を指します。
篳篥は漆を塗った竹の管で作られ、表側に7つ、裏側に2つの孔(あな)を持つ縦笛です。発音体にはダブルリードのような形状をした葦舌(した)を用います。
雅楽では、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)と篳篥をまとめて三管と呼び、笙は天から差し込む光、龍笛は天と地の間を泳ぐ龍の声、篳篥は地に在る人の声をそれぞれ表すという。篳篥は笙や龍笛より音域が狭いが音量が大きい。篳篥は主旋律(より正しくは「主旋律のようなもの」)を担当します。乾燥した蘆(あし)の管の一方に熱を加えてつぶし(ひしぎ)、責(せめ)と呼ばれる籐を四つに割り、間に切り口を入れて折り合わせて括った輪をはめ込みます。もう一方には管とリードの隙間を埋める為に図紙(ずがみ)と呼ばれる和紙が何重にも厚く巻きつけて作られています。図紙には細かな音律を調整する役割もあります。そして図紙のほうを篳篥本体の上部から差し込んで演奏します。西洋楽器のオーボエに近い構造である。リードの責を嵌めた部分より上を「舌」、責から下の部分を「首」と呼びます。
篳篥にはその吹奏によって人が死を免れたり、また盗賊を改心させたなどの逸話があります。しかしその一方で、胡器であるともされ、高貴な人が学ぶことは多くありませんでした。名器とされる篳篥も多くなく、海賊丸、波返、筆丸、皮古丸、岩浪、滝落、濃紫などの名が伝わるのみです。


 2011年1月30日(日)公開【 奉納舞 】動画 
巫女装束(巫女服)を身にまとうみるきー舞姫による集団舞は、優雅で迫力のある舞となっています。
【 奉納舞 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube動画
● 撮影日 : 1月30日(日)
● 撮影場所 : Eleanor's land  


Posted by hidesun(英寸) at 21:34Comments(0)和楽器

2011年02月07日

龍笛

「龍笛」はその名のとおり、空を舞う龍の鳴き声であると言われており、天を表す「笙」・空を表す「龍笛」・地(人)を表す篳篥で合奏することによって、1つの宇宙を表していたと伝えられています。

龍笛(竜笛)とは、雅楽で使う管楽器の一つ。吹き物。
龍笛は竹の管で作られ、表側に「歌口(うたぐち)」と7つの「指孔(ゆびあな)」を持つ横笛であり、能管、篠笛など和楽器の横笛全般の原型・先祖であるとも考えられています。
雅楽の楽器の中では2オクターブという広い音域(E5~D7)をもち、低い音から高い音の間を縦横無尽に駆け抜けるその音色は「舞い立ち昇る龍の鳴き声」と例えられ、それが名前の由来となっています。
音量を高めるために、管の中に鉛を入れたり、外側を樺や籐で巻いたりするなど意匠が凝らされています。
龍笛は古くから貴族や武将に好まれ、堀河天皇や源義経、源博雅(みなもとのひろまさ)などの、龍笛にまつわるエピソードはいくつも伝えられています。また、清少納言も『枕草子』の中で、「楽器の中では、笛がとても良い」と書いています。
合奏では、主旋律を篳篥が担当し、龍笛はその音域の広さを活かし、主旋律に絡み合うように演奏する。 また通常、楽曲の最初の部分は龍笛のソロ演奏となっている。このソロ演奏は、その楽曲の龍笛パートのリーダー(音頭、または主管とも呼ぶ)が担当します。龍笛はシルクロードを伝わって、ヨーロッパでフルートになったといわれています。


 2011年1月30日(日)公開【 奉納舞 】動画 
巫女装束(巫女服)を身にまとうみるきー舞姫による集団舞は、優雅で迫力のある舞となっています。
【 奉納舞 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube動画
● 撮影日 : 1月30日(日)
● 撮影場所 : Eleanor's land  


Posted by hidesun(英寸) at 21:33Comments(0)和楽器

2011年02月06日

「笙」は形を見てわかるとおり、鳳凰を模した姿をしており、その音は「天から差し込む光」を表していると考えられていました。「笙」のことを美称で「鳳笙(ほうしょう)」と呼ぶのもこういった理由からです。

日本には奈良時代ごろに雅楽とともに伝わってきたと考えられています。雅楽で用いられる笙は、その形を翼を立てて休んでいる鳳凰に見立てられ、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれます。匏(ふくべ)と呼ばれる部分の上に17本の細い竹管を円形に配置し、竹管に空けられた指穴を押さえ、匏の横側に空けられた吹口より息を吸ったり吐いたりして、17本のうち15本の竹管の下部に付けられた金属製の簧(した:リード)を振動させて音を出します。 音程は簧の固有振動数によって決定し、竹管で共鳴させて発音するパイプオルガンのリード管と同じ原理であります。いくつかの竹管には屏上(びょうじょう)と呼ばれる長方形の穴があり、共鳴管としての管長は全長ではなくこの穴で決まります。そのため見かけの竹管の長さと音程の並びは一致しません。屏上は表の場合と裏の場合があるが、表の場合は装飾が施されています。指穴を押さえていない管で音が出ないのは、共鳴しない位置に指穴が開けられているためです。 ハーモニカと異なり、吸っても吹いても同じ音が出せるので、他の吹奏楽器のような息継ぎが不要であり、同じ音をずっと鳴らし続けることも出来る(呼吸を替える時に瞬間的に音量が低下するのみ)。押さえる穴の組み合わせを変えることで11種類の合竹(あいたけ)と呼ばれる和音を出すことができる。通常は基本の合竹による奏法が中心であるが、調子、音取、催馬楽、朗詠では一竹(いっちく:単音で旋律を奏すること)や特殊な合竹も用います。 その音色は天から差し込む光を表すといわれています。

 2011年1月30日(日)公開【 奉納舞 】動画 
巫女装束(巫女服)を身にまとうみるきー舞姫による集団舞は、優雅で迫力のある舞となっています。
【 奉納舞 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube動画
● 撮影日 : 1月30日(日)
● 撮影場所 : Eleanor's land  


Posted by hidesun(英寸) at 21:32Comments(0)和楽器

2011年02月05日

鼓(つづみ)は日本特有の伝統的な楽器のひとつで、もっとも狭義には小鼓を指します。砂時計型、またはドラム缶型の胴の両面に皮を張ってこれを緒で強く張ります。緒は、能楽の世界では調緒(しらべお)または「調べ」といいます。この緒をしめたりゆるめたりすることで音色を調節しながら、一方もしくは両方の皮を手または撥で打って演奏をします。その形態によって小鼓、大鼓、太鼓、羯鼓などがあります。

起源
鼓はインドで発生し、その後中国で、腰鼓(ようこ)、一鼓 (壱鼓)(いつこ)、 二鼓、三鼓 (三ノ鼓)(さんのつづみ)、四鼓、杖鼓(じようこ)等と多数の種類が発生しました。これらは総じて細腰鼓 (さいようこ)呼ばれます。 腰鼓は腰に下げる細腰鼓で、日本には7世紀初めに伝わり、呉鼓 (くれのつづみ)として伎楽に用いられました。 一鼓、二鼓、三鼓、四鼓は、日本に奈良時代、 唐楽(とうがく) 用として伝わりました。 後に腰鼓、二鼓、四鼓は絶えましたが、壱鼓は舞楽に残り、三ノ鼓は高麗楽(こまがく) で使われています。また中国から日本に伝わった民間芸能である散楽 (さんがく) にも鼓が使われており、正倉院蔵の〈弾弓散楽図〉には、鼓を桴や手で打つようすが描かれています。 こうしたさまざまな鼓が中国から伝来し、やがて小鼓、大鼓(おおつづみ)が日本で成立しました。

 2011年1月30日(日)公開【 奉納舞 】動画 
今年初のMilkyHouse舞踊舞グループ「 みるきー舞姫 」による舞です。
巫女装束(巫女服)を身にまとう7名の舞姫による集団舞は、優雅で迫力のある舞となっています。
【 奉納舞 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube動画
● 撮影日 : 1月30日(日)
● 撮影場所 : Eleanor's land  


Posted by hidesun(英寸) at 21:33Comments(0)和楽器

2011年02月03日

(きん、こと)とは、日本の伝統楽器。日本で「こと」と呼ばれる楽器は(1)琴、(2)箏、(3)和琴 (わごん)、 (4) 一絃琴 (須磨琴)、 (5) 二絃琴 (八雲琴) がある。前二者は古くから混用、誤用があったが、「箏」の字が常用漢字に含まれなかったために、さらに混用が進んでいる。区別が必要な場合は、それぞれ(1)「琴(きん)のこと」、(2)「箏(そう)のこと」と呼ばれる。(2)「箏」では柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節するのに対し、(1)「琴」は弦を押さえる場所で音程を決めるという特徴を持つ(和琴は柱を使う)。指にはめた爪(ピック)または指(あるいは手の爪)で弦を弾いて音を出す。

『古事記』などに「こと」を弾く場面がしばしば登場するように、本来「こと」は古くから日本に存在しており、呪術用の楽器として使用された様子がみられる。登呂遺跡など、各地の弥生時代の遺跡からすでに「こと」と思われる残片が見つかっており、また古墳時代の埴輪にも「こと」や「こと」を弾く人物をかたどったものがある[1]。つまり、「こと」は名称はともかく楽器としては弥生時代から存在していることになる。その「こと」は五本弦が多く、頭部から尾部に向かいやや広がるような形と、尾部に弦を留める突起があるものが多いことなどから、今日の和琴(わごん)の原型であると思われる。現在もっとも普通に「こと」と呼ばれる箏が中国から渡来したのは、奈良時代のことである。
和琴とは別に、奈良時代に渡来した「琴」(きんのこと)は中国宮廷内の祭祀にまつわる楽器として、弦楽器(古代日本では、人間が息を吹き込まねば演奏できない管楽器よりも高尚なものとされた。当時弦楽器はすべて「○○のこと」と呼び習わされる)の中でも重要視されていたらしい。平安時代の『宇津保物語』では琴の伝授が物語の主軸の一つであり、また『源氏物語』にも登場するが、醍醐天皇~村上天皇の治世がモデルと推測される作中世界においても「琴のこと」の奏者は少数しか登場しないなど、早くに廃れていたことが解る。ちなみに源氏物語に登場する奏者は、主人公で臣籍降下した皇子光源氏やその弟の蛍兵部卿宮・宇治八の宮、また源氏の妻の内親王女三宮とその子薫、常陸宮の娘末摘花、明石の御方(母が中務宮の孫)など、多くが皇族または皇室に深いかかわりを持つ人物である。
元来、和語(大和言葉)の「こと」という言葉は、現在の和琴の元となった弥生時代以来の「こと」から発して、奈良時代以降大陸から多数の弦楽器が渡来したとき、それら弦楽器全般を総称する言葉ともなった。この「琴」という字を「こと」と訓じたために、言葉の使われ方に多少の混乱がある。
例えば、『源氏物語』などの古文では、「琴」は、この項で説明している琴(きん)のほかに、箏、琵琶などすべての撥弦楽器を指している。このことは、明治時代に日本に新しい楽器が入ってきた際に、洋琴(ピアノ)、風琴(オルガン)、手風琴(アコーディオン)、自鳴琴(オルゴール)、提琴(ヴァイオリン)などと呼ばれていたことからも伺い知ることができる。


 Japan Graffiti sakai1574 SIM内神社 : 大神稲荷 


 撮影場所:大神稲荷  


Posted by hidesun(英寸) at 22:14Comments(0)和楽器

2011年02月02日

篠笛

篠笛 (しのぶえ) は日本の木管楽器の一つ。篠竹(雌竹)に歌口と指孔(手孔)を開け、漆ないしは合成樹脂を管の内面に塗った簡素な構造の横笛である。伝統芸能では略して「笛」や「竹笛」と呼ばれることも多い。

「篠笛」は、竹の割れ止めに藤を巻いて漆を塗る以外ほとんど装飾することなく、竹そのものといった簡素な姿をしている。これは「篠笛」が庶民階級の間で愛好されてきたことが大きな理由であろう。貴族や武家など上流階級が用いた「龍笛」「能管」では、巻き・塗りなど手間のかかる装飾が施されていることが「篠笛」との大きな違いである。
「篠笛」は日本で独自に考案されたものではなく、雅楽の横笛として中国大陸から伝わった「龍笛」が庶民の間にも広まって簡素化したものであろうと考えられている。さらに歴史をさかのぼると、世界中の横笛の元祖は古代インドであると言われている。
現在多く用いられている篠笛の指孔の数は「六孔」「七孔」の2種類で、先祖といわれる「龍笛」は「七孔」であるが、「7穴の篠笛」と「龍笛」の基本音階・内部構造は異なっており、龍笛の装飾を省いたものがそのまま七孔篠笛に変化したとは考えにくい。
祭礼音楽
日本で一般的に「お祭の笛」といえば、「篠笛」を意味することが多い。
民謡
民謡や民舞の伴奏には一般に三味線が用いられるが、さらに華やかにするために篠笛・尺八・胡弓・打楽器等を加えて演奏されることも多い。
舞台音楽
歌舞伎・文楽・日本舞踊等、江戸時代に盛んになった伝統芸能、特に庶民階級を対象にして劇場や屋外の舞台で演じられたものには、「浄瑠璃」(じょうるり)のような「語り」あるいは「唄」と三味線によって、旋律と緩急がはっきりした大衆的な音楽をつけることが一般的であった。本格的な劇場・舞台では、それに「笛(能管・篠笛)」「小鼓」「大鼓」「締太鼓」を加えることが多く、この4種を「お囃子」(邦楽囃子、長唄囃子)と呼ぶ。民謡と同じく、語り手・歌い手の声域にあわせて三味線の調弦を変えるのが一般的である。従って、篠笛は長さが異なるものを何種類も用意しておき、転調の際には曲の途中で持ち替えることもある。

 Japan Graffiti sakai1574 SIM内神社 : 大神稲荷 


 撮影場所:大神稲荷  


Posted by hidesun(英寸) at 21:15Comments(0)和楽器