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2012年06月02日

白無垢

白無垢(しろむく)とは、表裏白一色で仕立てた和服です。古来、日本では白を神聖な色として、祭服の色に用いました。
室町時代末期から江戸時代にかけて、花嫁衣裳、出産、葬礼、経帷子(きょうかたびら)、切腹の衣服とされましたた。下着を白無垢にするのは高貴の風です。


【 Milkyhouse 白無垢 】

白い振袖(掛け下)の上に羽織る打掛(うちかけ)という着物も白、小物類も白で統一された全身白い装いを「白無垢」と言います。和装の中では一番格上とされ、室町時代ごろに始まった最も古い婚礼衣装です。
結婚式ではお馴染みの色である白は、純真さや清浄の象徴。白という色は、日本において神事の色、神聖な色とされながら、同時に明治以前は、喪の色でもありました。だから 白無垢 にも、嫁ぐ家の家風に染まる、「一度嫁入りしたら、二度と生家には生きて帰らぬ」といった封建時代の考え方が表れているそうです。結婚に対する決意が込められた装いなんですね。


【 Milkyhouse 白無垢 】

白無垢とは武家(侍)の家に嫁ぐ花嫁の衣裳です。古来日本では、白は太陽の光の色と考えられ、神聖な色とされており、平安朝以来、花嫁衣裳に純白が貴ばれるようになります。室町時代に、足利幕府により礼道教育が始まり、小笠原流、伊勢流などの礼道が確立し、婚礼の法式や衣裳が定められます。幸菱文様(さいわいびしもんよう・小花で型どった菱形の幾何学的な文様)の表着に白打掛が着用され、これが白無垢の起源となります。また、婦人は外出の際に小袖を頭から被く(かづく)ようになり、この習慣が婚礼のしきたりにも定められ、白の小袖を被くようになります。これが次第に江戸時代の綿帽子、今の角隠しへと変容していきます。


【 Milkyhouse 白無垢 】

1.綿帽子(わたぼうし)
塵除けや防寒として使われていたのがはじまりで、それが婚礼用になったと言われています。白い布から神聖化する意味や、魔除け、災難を避けることから被る風習など、さまざまな 意味 があります。本来は 白無垢 のときのみ被れるものでしたが、今ではオーガンジーなどで色打掛とお揃いのものもあります。また披露宴では外すのが慣わしです。

2.白打掛
掛け下といわれる振袖の上に掛ける着物のこと。白無垢の場合は当然、白い打掛なので「白打掛」と言います。唐織、錦織といった重厚なものから、なめらかな緞子(どんす)などがあり、そこに松竹梅や鶴などおめでたい文様が描かれます。

3.掛け下(かけした)
掛け下着とも呼ばれる、打掛の下に着る振袖のことです。帯は掛け下帯と言って、もっとも格の高い「丸帯」が使われます。またオシャレとして、「抱え帯(かかえおび)」と言う細い帯を、掛け下帯の下のラインに沿って結んでいます。この抱え帯は元々、打掛を留めるために使っていました。現在では花嫁や七五三の際の装飾用とされています。

4.末広(すえひろ)
扇子です。広げては使いません。「末広がり」という扇子の形と言葉から、行く末に幸せがあるように「末広」と呼ばれるようになったと言われています。

5.筥迫(はこせこ)
今でいう化粧ポーチ。懐紙や白粉などの化粧道具を入れていたそうです。花嫁衣裳の場合はアクセサリー的な要素が強いので、紙ばさみ(懐紙だけが入ったもので、よりスッキリした印象に。)が使用されることも。

6.懐剣(かいけん)
武家の女性が自分の身を守るために持っていた短剣。この風習が身だしなみの1つとして残り、花嫁衣裳のアクセサリーのような役割を果たしています。


【 Milkyhouse 白無垢 】

Milky House本店
http://maps.secondlife.com/secondlife/Milky%20House/126/159/23 

Mikky House 堺店 ※大神稲荷神社の西側にあります。
http://slurl.com/secondlife/JAPAN%20GRAFFITI%20Sakai1574/150/122/33

  


Posted by hidesun(英寸) at 20:32Comments(0)和文化