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2011年01月08日

干支(えと)

干支(えと)
干支(えと)」とは、正確には「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせです。今年の場合、十干は「辛(かのと)」、十二支はご存知の「卯」なので、干支は「辛卯(かのとう・しんぼう)」となります。今では、干支(えと)といえばネズミ、トラ、ウサギなどの十二支、と思うほうが話が通じやすくなっています。
十干(じっかん)
干支(えと)の「干」は「十干」のことで、以下の10種類です。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
<日本語の読み>
甲:きのえ、乙:きのと、丙:ひのえ、丁:ひのと、戊:つちのえ、
己:つちのと、庚:かのえ、辛:かのと、壬:みずのえ、 癸:みずのと、
<音読み>
甲:こう、乙:おつ、丙:へい、丁:てい、戊:ぼ、
己:き、庚:こう、辛:しん、壬:じん、 癸:き、
十干は、陰陽五行説に基づいて「木・火・土・金・水」の五行と、「陰・陽」の「兄(え)・弟(と)」に分けたものです。
木(き)は甲・乙、火(ひ)は丙・丁、土(つち)は戊・己、金(かね)は庚・辛、水(みず)は壬・癸。木は、陽である甲が「木の兄(きのえ)」、陰である乙が「木の弟(きのと)」、火は、陽である丙が「火の兄(ひのえ)」。
※「兄(え)」の年と「弟(と)」の年が交互に繰り返していくことから「えと」と呼ばれるようになったといわれます。
十二支(じゅうにし)
干支(えと)の「支」は「十二支」のことで、以下の12種類です。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
<日本語の読み>
子:ね、丑:うし、寅:とら、卯:う、辰:たつ、巳:み、
午:うま、未:ひつじ、申:さる、酉:とり、戌:いぬ、亥:い、
<音読み>
子:し、丑:ちゅう、寅:いん、卯:ぼう、辰:しん、 巳:し、
午:ご、未:び、申:しん、酉:ゆう、戌:じゅつ、亥:がい、
古代中国で、天球を約12年で1周する木星の運行を目安として、12の方角に分けて名前を付け、1年12ヶ月の暦をあらわしたのが十二支の成立であるといわれます。
十二支にも陰・陽があり、「子・寅・辰・申・午・戌」が陽、「丑・卯・巳・未・酉・亥」は陰で、陰陽が交互に割り当てられています。
【 十二支の動物に関しての逸話 】
そのいきさつとしては次の2通りの逸話がある。
お釈迦様のもとに新年の挨拶に来た順番に動物を割り当てた。
十二支の動物を指定日に挨拶に来た順番に決定する、というお釈迦様の招集により集まった。
そして次のような結果がもたらされたという話になっている。
牛は足が遅いので早めに行ったものの、一番乗りしたのは牛の背中に乗っていた鼠だった。
鶏が猿と犬の間になったのは仲の悪い両者を仲裁していたため。
鼠は猫に挨拶に行く日を尋ねられた際に嘘をつき、実際よりも一日遅い日を教えたため、猫は十二支に入ることができなかった。それを根に持った猫は鼠を追いかけるようになった。
猫は鼠の嘘を信じて一日遅れて挨拶に行ったため、お釈迦様から「今まで寝ていたのか。顔を洗って出直して来い。」と言われ、それからよく顔を洗うようになった。
13番目であったために十二支に入れなかったイタチをかわいそうに思ったお釈迦様は、毎月の最初の日を「ついたち」と呼ぶことにした。ただし実際の「ついたち」の語源はこの逸話からではない。また、13番目の動物はカエルやシカであったという逸話もある。
干支(えと)
十干と十二支を組み合わせたものが本来の「干支」です。
十干の最初の「甲」と十二支の最初の「子」の組み合わせ「甲子(きのえね)」から始まり、「乙丑」「丙寅」「辛卯」・・・と続き、「癸亥(みずのとい)」まで60種類あります。干支がひとまわりして同じ干支が巡ってくると「還暦」です。
※「壬申の乱」「戊辰戦争」「辛亥革命」など、歴史上の大事件の呼び方に干支が使われています。
干支(えと)
【 Japan Graffiti sakai1574 SIM内神社 : 大神稲荷 Flash画像×16枚 】


 撮影場所:大神稲荷



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Posted by hidesun(英寸) at 21:27│Comments(0)和の暦
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