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2011年06月10日

LAST_SAMURAI-映画-

2003年公開 監督は、エドワード・ズウィック。主演トム・クルーズ/ ティモシー・スポール/ ビリー・コノリー/ 渡辺謙/ 真田広之/ 小雪/ 中村七之助他
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1870年代中期、即位直後の若き明治天皇の下、政府軍の近代化の為に招聘されたネイサン・オールグレン大尉。彼は南北戦争の「インディアン」討伐でトラウマを負い、魂を失ったまま彷徨っていた。日本でも廃刀令が出て断髪も励行された時代であるが、同時にそれに反対する武士たちの士族反乱が実際に起こった時代でもある。文字通り最後の侍として、また領地の長として崇拝されている勝元盛次とネイサン・オールグレン大尉の出会いは、激動する時代の中で自らの死に場所を求める壮絶な生き様へと展開する。
LAST_SAMURAI-映画-

勝元討伐に失敗したオールグレンは深い傷を負って捕虜となるが、介抱を受けながら日本古来の武士道に深く関わって行くことになる。
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彼は柔術、抜刀を会得し、それは実戦武術へと練磨され、初めは心を許さなかった氏尾(真田広之)とも通じ合えるまでに心の成長を遂げるが、傷が癒えた頃再び政府軍に身柄を返される。身柄を送り届けた勝元はそのまま拘束され自害を迫られるが、家来とオールグレンの助けで脱出する。日本武士道に心酔したオールグレンは甲冑に身を包み勝元の軍勢500に加担し、政府軍2000を相手に中央突破と玉砕を試みる。
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本来元老であるはずの勝元は明治維新の激流の中でその武士道精神を冷遇され、天皇への忠義を自分なりに尽くしながら合戦の場で息絶えてゆく道を選ぶのであった。
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トム・クルーズは本来日本の武士道に関心があったと言いますがこの映画で一段と造詣を深め、更に傾倒したであろうことが制作記録によって明かされています。そしてその憧憬と熱意は今の日本に足りないもの、否、無くなりつつあるものとは何ぞやという問題を提起し、いみじくもそれはハリウッド映画が問いかけたのです。全編を通して時に滑稽に、時に静かに、また熱く綴られていますが、それが割腹や斬首と言う美的完成を以て完結を遂げる事に異論を唱える人々も居ます。しかし作品にそれぞれのデフォルメは憑き物であり、また必要でありますし、今まで世界に紹介されてきたサムライ像を踏襲するものではなく、武士道を巧みに、正確に再現した作品となりました。またこの正確な再現に渡辺謙、特には真田広之の意見が至る所に取り入れられました。
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Posted by hidesun(英寸) at 21:25│Comments(0)洋画
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