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2012年01月04日

大神稲荷(七草)

七草(ななくさ)は、人日の節句(1月7日)の朝に、7種の野菜が入った粥を食べる風習のことです。
大神稲荷(七草)


人日とは文字通り "人の日"という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。さらに唐の時代には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。羹はあつもの、汁という意味です。また、官吏昇進を1月7日に決めたことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、立身出世を願ったといいます。

大神稲荷(七草)
この風習が日本へ伝来し、年のはじめに若菜を摘んで頂戴し自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて「七草粥」となり、平安時代の宮中行事として七草粥を食べるようになります。
さらに、江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつに定められ、定着していきました。
また、7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日にあたります。七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

大神稲荷(七草)

春の七草
一般的に、七草粥の七草は「春の七草」をさします。
●芹(せり)
水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進。
●薺(なずな)
別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材でした。
●御形(ごぎょう)
別称は母子草で、草餅の元祖。風邪予防や解熱に効果がある。
●繫縷(はこべら)
目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなった。
●仏の座(ほとけのざ)
別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
●菘(すずな)
蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。
●蘿蔔(すずしろ)
大根(だいこん)のこと。消化を助け、風邪の予防にもなる。

大神稲荷(七草)


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Posted by hidesun(英寸) at 21:32│Comments(0)和の暦
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