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2012年01月21日

大神稲荷(高天原)

高天原(たかあまはら、たかあまのはら、たかのあまはら、たかまのはら、たかまがはら)は、『古事記』に含まれる日本神話、および祝詞において、天津神が住んでいる、とされた場所のことである。
大神稲荷(高天原)

古事記においては、その冒頭に「天地(あめつち)のはじめ」に神々の生まれ出る場所としてその名が登場する。次々に神々が生まれ、国生みの二柱の神が矛を下ろして島を作るくだりがあるから、海の上の雲の中に存在したことが想定されていたのであろう。天照大神が生まれたときに、高天原を治めるよう命じられた。須佐男命にまつわる部分では、高天原には多くの神々(天津神)が住み、機織の場などもあったことが記述されており、人間世界に近い生活があったとの印象がある。葦原中国が天津神によって平定され、天照大神の孫のニニギが天降り(天孫降臨)、以降、天孫の子孫である天皇が葦原中国を治めることになったとしている。

大神稲荷(高天原)

高天原神話
伊弉諾尊(イザナギノミコト)の禊ぎによって生まれた天照大神・素戔嗚尊・月読尊の三神はそれぞれに天上界(高天原)・海(または天の下)・夜(または海)とこの世を分担して治めることになりますが、素戔嗚尊だけは伊弉諾尊の命に従わず、伊弉冉尊(イザナミノミコト)を慕って泣いてばかりおり、素戔嗚尊が泣くことにより河川の水が涸れたり、植物が枯れるという。自然界の秩序を乱すような自体に陥ってしまいます。そこで親神の怒りをかい、素戔嗚尊は「根の国」に追放されることとなります。その時素戔嗚尊は根の国に行く前に、姉である天照大神に挨拶をしようと高天原に向かいますが、その様子が山も海も国土全体を揺り動かすほどの凄まじいものだった為、天照大神は弟が高天原を奪いに来たものと誤解し、武装して相対します。素戔嗚尊は「うけひ」を行って高天原を奪いに来た訳ではないことを示そうとします。

「うけひ」というのは占いの一方法で、この場合は、お互いに「子」を生みだし、その性別が正邪の判定の基準になっています。 この「うけひ」によって生まれた子については、『日本書紀』と『古事記』では性別が違っています。『書紀』では素戔嗚尊が生んだのは「男の子」、『古事記』では「女の子」なのですが、勝ちはどちらも「素戔嗚尊」となっています。ここに『日本書紀』と『古事記』の理念の違いを見ることができます。 (『古事記』はその成立当時の「女帝に捧げられた書物」なのではないかとkitunoが考える理由のひとつです。)

この時二神によって生み出された子の中に天皇の始祖ともなるべき「天忍穂耳尊」がいることで、この話はその後の展開の上で重要な部分となってくるわけです。

大神稲荷(高天原)

さて、「うけひ」に勝った素戔嗚尊ですが、困ったことに調子に乗って高天原でさんざん乱暴を働いてしまいます。最初は弟をかばっていた天照大神ですがついに怒って「天の岩戸」に隠れてしまいます。天照大神が隠れてしまったことで地上は闇になってしまい、混沌とした危機状態に陥ってしまいます。八百万の神々は天照大神の復帰を促そうと様々な儀式を行いますが、そのクライマックスが「天鈿女命(アメノウズメノミコト)」の踊りです。この天鈿女命は桶を伏せた上で半裸になり踊るのですがその姿に周りの神々がどっと笑ったのを聞いて天照大神が興味を持って顔を覗かせた瞬間、手力雄神(タヂタラオノカミ)手を引いて天照大神を出し、世界に光が戻ります。


みるきー舞姫2011夏公演 【 白蛇の間 】天戸開き(天照大神)より



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Posted by hidesun(英寸) at 17:05│Comments(0)神話
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