2012年10月09日
緋色(ひいろ)
「緋」とは「火」という意味があり、茜(あかね)や紅で染めた黄色をおびた赤い色で「あけいろ」とよぶこともあります。
深紅色 スカーレット あけ

色名の一つ。やや黄色みのある鮮やかな赤で、平安時代から用いられた伝統色名。『延喜式えんぎしき』では茜あかねと紫根しこんで染めた色を深こき緋とし、紫に次ぐ官位に用いた。その次の官位が茜だけで染めた浅うす緋となる。また茜染の薄い色を纁そひといい、これは浅緋よりも下の官位に用いられた。一方、茜だけで染めた色には茜色もある。JISの色彩規格ではこの茜色を「こい赤」とし、緋色は採用していない。一般的に、それぞれを区別する場合は茜色を「やや暗い赤」のイメージ、緋色を「鮮やかな赤」のイメージとする。

スカーレットと緋色(ひいろ)はしばしば同一視される。
緋色は茜の赤色色素プルプリンを高純度に精製した染料の色である。それに対し茜色は、茜を精製せずに使った染料の色で、緋色よりくすんだ赤である。

和訓では「あか」「あけ」とも読み、茜の根の灰汁を原料として作られた。これに対して紫草を重ねて染めた紫褐色を深緋(黒緋)と呼ぶ。また、平安時代には茜に替わって支子の黄色と蘇芳の赤を混ぜて明礬を触媒として作った紅緋色を生み出すことも行われ、後にはこれを緋色と呼ぶようになった。日本では大和朝廷時代より緋が官人の服装の色として用いられ、紫に次ぐ高貴な色と位置づけられた。養老律令衣服令には四位は深緋、五位は浅緋(うすあけ)すなわち緋色の礼服を用いることが定められた。以後、緋色は中級官人の色として知られるようになり多くの文学作品にも登場するようになった。また、武士にも用いられて『平家物語』などの軍記物語には緋の腹巻や緋威(ひおどし)の鎧が登場する。江戸時代には庶民の衣装にも広く用いられた。

大神稲荷神社
http://slurl.com/secondlife/JAPAN%20GRAFFITI%20Sakai1574/150/122/33
深紅色 スカーレット あけ

色名の一つ。やや黄色みのある鮮やかな赤で、平安時代から用いられた伝統色名。『延喜式えんぎしき』では茜あかねと紫根しこんで染めた色を深こき緋とし、紫に次ぐ官位に用いた。その次の官位が茜だけで染めた浅うす緋となる。また茜染の薄い色を纁そひといい、これは浅緋よりも下の官位に用いられた。一方、茜だけで染めた色には茜色もある。JISの色彩規格ではこの茜色を「こい赤」とし、緋色は採用していない。一般的に、それぞれを区別する場合は茜色を「やや暗い赤」のイメージ、緋色を「鮮やかな赤」のイメージとする。

スカーレットと緋色(ひいろ)はしばしば同一視される。
緋色は茜の赤色色素プルプリンを高純度に精製した染料の色である。それに対し茜色は、茜を精製せずに使った染料の色で、緋色よりくすんだ赤である。

和訓では「あか」「あけ」とも読み、茜の根の灰汁を原料として作られた。これに対して紫草を重ねて染めた紫褐色を深緋(黒緋)と呼ぶ。また、平安時代には茜に替わって支子の黄色と蘇芳の赤を混ぜて明礬を触媒として作った紅緋色を生み出すことも行われ、後にはこれを緋色と呼ぶようになった。日本では大和朝廷時代より緋が官人の服装の色として用いられ、紫に次ぐ高貴な色と位置づけられた。養老律令衣服令には四位は深緋、五位は浅緋(うすあけ)すなわち緋色の礼服を用いることが定められた。以後、緋色は中級官人の色として知られるようになり多くの文学作品にも登場するようになった。また、武士にも用いられて『平家物語』などの軍記物語には緋の腹巻や緋威(ひおどし)の鎧が登場する。江戸時代には庶民の衣装にも広く用いられた。

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Posted by hidesun(英寸) at 20:41│Comments(0)
│伝統色
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