ソラマメブログ › 【 黒衣 】 › 2011年07月18日

  

Posted by at

2011年07月18日

厄と陰陽師

厄とは、子供の七五三を含めて「厄年」の根拠を「陰陽五行説」にルーツを求めることが多いとされます。

【 2011年8月・9月公開予定 みるきー舞姫 「MOD女陰陽師」画像 】

初詣も厄払いも、現在では「民間信仰」としての風習です。
「陰陽五行説」は、平安末期に、仏教、神道、陰陽道、修験道などの宗教と習俗が混ざり合って形作られました。

5~6世紀に、「陰陽五行説」が「仏教」や「儒教」とともに日本に伝わります。「大化の改新」では、国を統制する手法として仏教や漢字を利用します。陰陽五行説と密接な関係のある天文暦、時刻、易などの自然観察に関わる占術により災厄を判断し政治を行いました。

漢文の読み書きが堪能な、渡来人や僧侶に代わって、朝廷に仕える世俗人として「陰陽師」が現れます。
10世紀に陰陽道・天文道・暦道に卓越した才能を示した人物が、朝廷や公家から信望を得た「安倍晴明」です。
晴明は、天文道、暦道を陰陽道に取り込みます。

陰陽師という職業がミステリアスなのは映画などの演出のせいですが、「鬼神」という思想・概念も中国から輸入され、「陰陽五行説」と関わりながら「世界感」が日本独特に発展していきます。香川県・金刀比羅宮の宝物に「百鬼夜行」絵図があります。
鬼は、地下の大地を守る神であり、また神は天上の霊魂を支配する世界の概念があります。日本人は大地の神を「大国主命」とし、天上の神を太陽神の「天照大神」としました。
民衆の世界に近い「大国主命」はいろいろな形で現されます。
大地の精霊(spirit)は、「もの」を生み出すため「女性」であり、「蛇」でありました。
川の精霊も同様に蛇であり、蛇から龍(ドラゴン)など、さまざまの形が生まれることとなります。川の神「弁財天」もその一つです。大地の神も同様に女性と考えられ、最終的には「山姥」など、鬼の一種へと変化していきます。

初期の鬼は、全て女性の形であり「源氏物語」に登場する怨霊も女性で描かれます。「源氏物語」には、鬼とは人間の霊魂で、「怨霊」とも「物の怪」とも呼び、形は不明とされています。
呼び名の変化は、怨(オン)→女(オンナ)になり、オニナ、鬼(オニ)へと続いていくらしいです。

【 みるきー舞姫 2011年夏公演 予告編動画 】



● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube 約4分30秒  


Posted by hidesun(英寸) at 21:33Comments(0)陰陽道