
2013年06月07日
染め色 - 支子色 -
支子色 ( くちなしいろ )

暖かみのある黄色ですが、本来は支子(くちなし=梔子)の実で染めたことからこの名が付きました。一般にやや赤味を帯びた濃い黄色に用いらます。支子はアカネ科の常緑低木で、オレンジ色の果実が染料として使われます。『延喜式・縫殿寮』には深支子、浅支子、黄支子の三種がありますが、深支子浅支子はともに支子と紅花とで染色されていて、支子の果実のようなオレンジ色で、皇太子の黄丹の色と紛らわしいので禁色とされていました。

古くから染料や薬料として用いられてきた支子の実は今でも、きんとんを作るときにさつまいもの色づけに使われたりします。梔子とも書きます。

この実は、熟しても口を開かないことから「口無し」と呼ばれ、支子色のことを「言わぬ色=不言色」ともいいます。

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京都幕末 大神稲荷神社

暖かみのある黄色ですが、本来は支子(くちなし=梔子)の実で染めたことからこの名が付きました。一般にやや赤味を帯びた濃い黄色に用いらます。支子はアカネ科の常緑低木で、オレンジ色の果実が染料として使われます。『延喜式・縫殿寮』には深支子、浅支子、黄支子の三種がありますが、深支子浅支子はともに支子と紅花とで染色されていて、支子の果実のようなオレンジ色で、皇太子の黄丹の色と紛らわしいので禁色とされていました。

古くから染料や薬料として用いられてきた支子の実は今でも、きんとんを作るときにさつまいもの色づけに使われたりします。梔子とも書きます。

この実は、熟しても口を開かないことから「口無し」と呼ばれ、支子色のことを「言わぬ色=不言色」ともいいます。

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京都幕末 大神稲荷神社