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2011年04月25日

箸は、材質や形状などに様々なバリエーションがあるが、同じ長さの2本の棒状のものが1組になっている点はほぼ全ての箸に共通している。多くの場合、模様や装飾の類も左右対称または合わせて一つの模様になるよう2本に同じ物が施されている。
また、箸には通常「先」がある。基本的に棒のどちらか一端のみが食べ物に接触することが前提となっている。これは棒の一端が細くなっていること、装飾などがないこと、などによって見分けられる。
箸
日本において、食事に用いられる箸の典型は、短い木に漆・合成樹脂を塗ったもので、塗り箸と呼ばれる。漆を塗り重ねた箸には独特の光沢があり慶事などに用いられる。一方、木目の美しさを出すために表面に漆などによる塗りを施さない箸もある。日本の箸は、片方のみ、先が細くなっているものが多い(例外として、祝箸は両端ともに端に向かって細くなっている。また、塗りを施していない箸には木目の美しさを強調するために後端を片面に向かって鋭角に切り落とす「天削げ」と呼ばれる加工を施したものがあり、近年では塗り箸にも装飾のために天削げの加工を施したものがある)。日本の箸の先が細くなっているのは、骨付きの魚を食べる際、骨と身をより分けやすくするためである。日本の箸は、塗り箸など木製が古来から主流であり、次いで竹製が使われる。現代では子供用や一部の食堂などでプラスチック製もよく使われる。塗り箸の主なものに、若狭塗と輪島塗があり、その他に津軽塗、会津塗、秀衡塗、江戸塗、鎌倉塗、村上堆朱塗、木曾塗、飛騨春慶塗、籃胎塗などがある。この他にも種々の民芸箸、創作箸があり、日本各地の神社仏閣でも夫婦箸や長寿箸といった各種の授与箸が配布されている。

古い時代の箸が発見されにくいのは、木や竹でできた箸は腐りやすく、また単なる木切れか箸かの区別もしにくいためと考えられる。最古例としては、殷墟(BC14世紀ごろ - BC11世紀ごろ)からの青銅製の長さ26cm、太さ1.1~1.3cmの箸6本の出土が報告されているが、食事用ではなく菜箸のような調理器具であったとされる。

日本では、弥生時代末期の遺跡から1本の竹を折り曲げピンセット状の形にした「折箸」が発見されているが、食べ物を口に運ぶためではなく、神に配膳するための祭祀・儀式用の祭器として使われたものであろうと言われる。三国志巻30魏書30東夷伝にある魏志倭人伝によるいわゆる邪馬台国においては「食飲用籩豆手食」と手で飲食しているとあり箸の使用は記述されていない。2本で1膳の「唐箸」を食事に使い始めたのは、5世紀頃とも、6世紀中頃に仏教とともに百済から伝来してからとも言われるが、朝廷の供宴儀式で採用したのは聖徳太子とされ、607年遣隋使として派遣された小野妹子一行が持ち帰った箸と匙をセットにした食事作法を取り入れたものと言われる。

箸は通常、他の食器と共に食卓の上におかれる。
「箸置き」と呼ばれる箸の先をもたせかけるための小物の上に置くこともあり、レストランなどではナプキンの上に置く場合もある。箸袋もこの一種とみなすことができる。外食チェーン店などでは箸立てや大型の箸箱がテーブルに置かれることもある。
食事中は利き手に持つ。1本を鉛筆を持つ要領で持ち(親指・人差指・中指で抓んだ状態)、もう1本を中指と薬指の間に挟む(主に親指の付け根と薬指の先の2点で固定する)と、伝統的で正しいとされている箸の持ち方になる。親指・人差指・中指で持っている方を動かし、薬指で支えている方は動かさない。
伝統的で正しいとされている持ち方をした場合、2本が2 - 3cmの隙間を隔てたまま平行に出来、掌側の箸同士は常に間隔が空いた状態となる。また、2本を大きく開かない限りは接触しない。伝統的で正しいとされている持ち方が出来ているかどうかは、鶏の卵を掴み、垂直に持ち上げられるかどうかや、鶉の卵大のものを掴んだ際、2本が平行に近い形となっているかでも概ね判断できる。
なお、箸を使う国の中で、箸のみを使って食事をする作法が確立されているのは日本だけといわれる。和食では椀に直接口をつけて汁を飲むことが許容されているため汁物を箸だけで食べるが、中華料理では汁物を食べる際にレンゲを使用し、韓国料理ではごはんには匙を、おかず等副菜をつまんだり麺類を食べたりする時に箸を使うのが一般的である。【箸wiki】
箸
【 みるきー舞姫 2010葉月公演 熾天舞 】


● キャプチャソフト : Frasp / HD youtube動画
● 撮影月 : 2010年8月



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Posted by hidesun(英寸) at 21:32│Comments(0)和文化
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