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2011年04月26日

漆器

漆器(しっき)は、木や紙などに漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品である。
漆器

漆はウルシノキ等から採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料である。ウルシノキから樹液をとることを「漆掻き」「漆を掻く」という。現在では、国産の漆の生産量はごく僅かで、大半を中国から輸入している。
製造工程は漆の精製から素地(きじ:素材が木の場合には「木地」)の加工、下地工程、塗り工程などに大きく分けられるが、細かな工程を挙げると30から40もあり複雑である。工程の違いにより、漆塗にもさまざまな種類がある。漆の工芸品は中国、インドシナなど東アジアで広く見られる。
当時英語で、磁器をchinaと呼ぶのに対して漆器をjapanと呼んだことからも判るように、欧米では日本の特産品と考えられていた。 漆器という区分けより漆塗のものの範疇として中国や欧米で捉えられている。
製品として完成後は、木地や下地の状態が分かりづらいので購入の際には注意したい。 名のある店舗でも廉価な製品は輸入品であったり、簡略化した技法で製作されている場合がある。 また、値段を高く設定し高級品だと思わせる商法も僅かだが健在である。制作した職人や作家の名前が分かるものが望ましい。 良いものであれば修理して何年も使えるので無闇に廃棄しないよう心掛けたい。

紀元前13世紀の棺桶の塗料として用いられているものが中国発見されている。 中国の殷(いん)(3600~3000年前)の遺跡から漆器の一部が発掘されていたので、漆器は中国が発祥地で、漆器の技術は漆木と共に大陸から日本へ伝わったと考えられていた。ところが、北海道の南茅部町の垣ノ島B遺跡から中国の物を大幅に遡る約9000年前の縄文時代前期の漆器が見つかり、また漆木のDNA分析の結果、日本のウルシの木は日本固有種であることが確認された。このことから、漆器の日本起源説も主張されるなど漆器の起源については議論が続いている。日本では垣ノ島B遺跡の出土品に次いで約6000年前の朱塗りの櫛(鳥浜遺跡)も発掘されている。現在、中国で最古の物は長江河口にある河姆渡遺跡から発掘された約7000年前の漆椀である。(日本で縄文時代に作られていた漆器は朱のみ。黒の漆器は弥生時代以降)
 【漆器wikii】
漆器

【 みるきー舞姫 2010葉月公演 熾天舞 】


● キャプチャソフト : Frasp / HD youtube動画
● 撮影月 : 2010年8月



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Posted by hidesun(英寸) at 21:33│Comments(0)和文化
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