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2011年07月12日

ヤマタノオロチ


ヤマタノオロチ(八岐大蛇、八俣遠呂智、八俣遠呂知)は日本神話に登場する伝説の生物
ヤマタノオロチ
【 大神画像 】

『古事記』では八俣遠呂智と表記しています。高志之八俣遠呂知。
「オロチ」の意味として、「お」は峰、「ろ」は接尾語、「ち」は霊力、また霊力あるものの意などとする説もあります。
ヤマタノオロチ

『 古事記 』

高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河(島根県斐伊川)の上流の鳥髪(とりかみ、現奥出雲町鳥上)に降り立った。川上から箸が流れてきたので、川上に人がいると思って川を上ってみると、美しい娘を間にして老夫婦が泣いていた。その夫婦は大山津見神の子の足名椎命と手名椎命であり、娘は櫛名田比売(くしなだひめ)といった。
夫婦には8人の娘がいたが、毎年、高志から八俣遠呂智いう8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え、腹は血でただれ、8つの谷、8つの峰にまたがるほど巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまった[1]。今年も八俣遠呂智のやって来る時期が近付き、このままでは最後に残った末娘の櫛名田比売も食べられてしまうので泣いているのであった。
須佐之男命は、櫛名田比売を妻としてもらいうけることを条件に、八俣遠呂智退治を請け負った。まず、須佐之男命は櫛名田比売を隠すため、彼女を櫛に変えて自分の髪に挿した。そして、足名椎命と手名椎命に、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を醸し、垣を作って8つの門を作り、それぞれに醸した酒を満たした酒桶を置くようにいった。準備をして待っていると八俣遠呂智がやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。八俣遠呂智が酔ってその場で寝てしまうと、須佐之男命は十拳剣を抜いてそれを切り刻んだ。
尾を切り刻んだとき剣の刃が欠けた。剣で尾を裂いてみると大刀が出てきた。これは不思議なものだと思い、天照御大神にこの大刀を献上した。これが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)のちの草薙剣(くさなぎのつるぎ)である。
八俣遠呂智を退治した須佐之男命は、櫛として髪に挿していた彼女を娘の姿に戻し、彼女と暮らす場所を求めて出雲の須賀の地へ行き、そこで「夜久毛多都。伊豆毛夜幣賀岐。 都麻碁微爾。夜幣賀岐都久流。曾能夜幣賀岐袁。」八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を と詠んだ。
ヤマタノオロチ
【 みるきー舞姫 2011年夏公演告知動画 】

● キャプチャソフト : Bandcam / HD youtube動画



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Posted by hidesun(英寸) at 21:21│Comments(1)神話
この記事へのコメント
櫛名田比売とは不思議な名前である。ナダとあれば、なだらかなのであろう。しかし、櫛=串と同源で、尖っていて撫でられない。紀にある奇稲田姫も不思議な名前である。奇しとは、霊妙なの意味で、稲田のなかでも収量の多い田んぼのはずだが、川の上流は気温・水温は低い。そもそも鳥髪というが、鳥に髪の毛などない。あるように見えるのは、頭頂部が黒い鷽である。毎年正月の初天神の日には、鷽替神事が行われている。イナダはブリの子で、ブリは脂がのっていておいしいが、ちっともおいしくない。本当にブリの子なのか、そのふりをしているブリッコなのではないか。話を聞けば、八つの頭の大蛇が毎年娘を食べに来て、八年たったという。それぞれの頭は満足しているだろう。今年が九年目なら、もう食べられることはないのではないか。この話は嘘くさい。でたらめというのではなく、何か騙っているのではないか。
以下については、「なぞなぞ古事記」の「八俣遠呂知と出雲八重垣」章をご覧ください。
Posted by 加藤良平 at 2011年08月19日 12:43
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