
2011年03月07日
野遊び(1)
昔から、農業や漁撈が繁忙期に入る前に、山野に出かけて食事をしたり遊んだりして終日を過ごす習わしがありました。
これを野遊び、野駆、山遊び、または海に近い地方では磯遊びなどといいます。今日では行楽の意味合いが強くなっていますが、これが遠足や花見、潮干狩りの起源と考えられます。
野遊びは、暖かい地方では旧暦3月3日に、寒い地方は旧暦4月8日の行事と重ねて行うところが多いようです。この日は、仕事を休まなければならないもの物忌みの日とされ、各家庭ではこの日のためにご馳走をつくり、河原にかまどを築くなどして共に食事をします。
古来山には神がいると考えられていたので、実際の農事に先立って田の神を迎えるために野山に出かけるのです。ご馳走を持ち寄って宴を開くことには、神と共に食事をする意味もあり、それで霊力が授かると考えてきたからです。

【 Japan Graffiti sakai1574 SIM - 大神稲荷 】
堺SIMが先週の日差しで、雪解けがすすみ、一歩づつですが「春」に近づいてきています。
撮影場所:大神稲荷