
2010年11月14日
花魁(2)

MilkyHouse
遊女には位があり、それによって揚代が決まっていた(吉原細見に格付けが記載されている。店にも大見世・中見世・小見世の別がある)。時代による変遷もあり、詳細が不明な点もあるが、花魁に相当するのは、おおむね次の遊女である。
太夫:高級遊女で吉原でもわずかな人数しかいなかった。高尾太夫、揚巻太夫など、伝説的な遊女の名が伝えられている。宝暦年間(18世紀中頃)に吉原の太夫は姿を消した。
格子:太夫に準ずる遊女であるが、やはり宝暦頃に姿を消した。
散茶:元々は太夫・格子より下位の遊女であったが、後に太夫・格子がいなくなったため高級遊女を指す言葉になった。
座敷持:普段寝起きする部屋の他に、客を迎える座敷を持っている遊女。禿が付いている。
呼出し:散茶・座敷持のうち、張り店を行わず、禿・新造を従えて茶屋で客を迎える遊女。
本来は「呼出し」を花魁と呼んだと考えられる。これらより下位の遊女は花魁とはいわなかった。
なお、店の筆頭である遊女を「お職」と呼ぶことがあるが、本来は小見世で呼んだ言葉で、大見世・中見世では使わなかったという。
花魁を揚げるには様々なしきたりが存在していた。
花魁には、茶屋を通して取り次いでもらわなければならなかった。このため、茶屋で豪勢に遊び金を落とす必要があった。
座敷では、花魁は上座に座り、客は常に下座に座っていた。花魁クラスの遊女は客よりも上位だったのである。
初会(つまり一回目)、花魁は客とは離れたところに座り、客と口を利かず飲食もしなかった。この際、客は品定めをされ、花魁にふさわしくないと思われたらその花魁とは付き合うことができなかった。客はたくさんの芸者を呼び、派手に遊ぶことで財力を示す必要があった。
裏(つまり二回目)には、少し近くに寄ってくれるものの、基本的には初会と同じである。
三回目にようやく馴染みになり、自分の名前の入った膳と箸が用意される。このとき、ご祝儀として馴染み金を支払わなければならなかった。通常は、三回目でようやく床入れ出来るようになった(なお、この初会から三会目のしきたりは、存在を疑問視する意見もある)。
馴染みになると、客が他の花魁に通うのは浮気とみなされる。他の花魁に通ったことがわかると、花魁は客を吉原大門のあたりで捕らえ、茶屋に苦情を言った。客は金を支払って詫びを入れたという。
花魁には馴染みの客が何人もいるため、時には指名がかち合うこともある。その際は名代といって新造が相手をするが、新造とは床入れ出来ない。一方で、通常の揚代金を取られることになる。「花魁wikiより」
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みるきー舞姫11月公演告知
女 た ち の 変 遷( 江 戸 ~ 大 正 時 代 )

日時 11月21日(日) 開演22:30~24:00(JST)
場所
特設会場
到着地点に門がございます。公演10分程度前に開門致します。
お願い
できるだけ快適に鑑賞いただけるように舞台装置など工夫しましたが重くなる場合があるので可能でしたら低レンダリングコストな服装、AOなし、フェースライトなし などでご来場いただければ助かります。
演 目
第一幕(1階) 江戸 大門~吉原遊郭ゾーン
第二幕(2階) 大正 和楽器奏舞[大正バージョン]

みるきー舞姫10月公演 【 MOD竹取物語 】動画