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2011年08月11日

盆踊り



本来の盆踊りはお盆にかえってきた祖霊を慰める霊鎮めの行事です。念仏踊りから 踊り念仏に発展した民族芸能が盂蘭盆(うらぼん)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。15日の晩に盆踊りをし、16日に精霊送りをするのもそのためです。

盆踊りには娯楽的な要素もあります。地域の結びつきを深め、帰省した人々の再会の場や、男女の出会いの場でもありました。盆踊りの歌詞に色恋ものやきわどい内容が多いのはそのためで、人々は年に一度の盆踊りに様々な思いを託しました。本来、盆踊りの晩(旧暦7月15日)は満月ですから、照明のない時代でも明るく過ごせ、月の引力の影響で人も高揚するため、盆踊りに最適だったのです。



盆踊りは、祖霊になった人々との別れを惜しむ踊りであり、人の出会いや別れとともに過ぎ行く夏を惜しむ踊り。子供達は無邪気にはしゃぎ、大人達は様々な思いを胸に踊ります。そのためでしょうか、楽しいだけではなくなぜか切なさを感じます。

ほとんどの盆踊りは、手の動きよりも足の動きを重視しています。これは、足・下半身の跳躍運動が神送りの意味をもつためで、天地の間にいる人間が地を踏むという動作には、霊を封じ込める鎮魂の意味があります。「踊」という字も足偏ですね。ちなみに、神迎えは手を重視した「舞」になります。
盆踊りの振り付けは浴衣が基本なので、洋服よりも浴衣で踊ったほうが美しく映えます。着ている本人も気分が出ますし、見ているほうも楽しい。ぜひ袖を通してください。

JAPAN GRAFFITI Sakai1574(堺)着物通りにある「杏子屋」さんのLB浴衣


次回、みるきー舞姫の(第二回目)の公演の日は、8月21日(日)となります。

”闇に舞い、光を解き放て”


【 みるきー舞姫 2011年夏公演 告知動画 】


  


Posted by hidesun(英寸) at 21:33Comments(0)和の暦